NYマーケットダイジェスト・7日 株高・金利低下・ドル高

スポット
(7日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.83円(前営業日比△1.38円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.55円(△0.57円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1301ドル(▲0.0069ドル)
ダウ工業株30種平均:41113.97ドル(△284.97ドル)
ナスダック総合株価指数:17738.16(△48.50)
10年物米国債利回り:4.27%(▲0.03%)
WTI原油先物6月限:1バレル=58.07ドル(▲1.02ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3391.9ドル(▲30.9ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比)    11.0%     ▲4.2%
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
    4.25−4.50%で据え置き 4.25−4.50%
3月米消費者信用残高
       101.7億ドル   ▲6.1億ドル・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に、しばらくは方向感に乏しい展開が続いた。ただ、FOMC公表直前にトランプ米大統領が「中国を交渉のテーブルにつかせるために関税を引き下げることはない」と述べたと伝わると、株価の失速とともに売りが優勢となり一時142.91円付近まで下押しした。
 ただ、そのあとはドルを買い戻す動きが広がった。米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いたFOMCで市場予想通り政策金利を4.25−4.50%で据え置くことを決めたと発表。声明では「経済の見通しを巡る不確実性はさらに増した」と強調し、「失業率とインフレ率の上昇リスクが高まった」と指摘した。また、パウエルFRB議長は会見で「経済は依然として堅調」「当面は明確化を待つのに有利な立場にある」「金利調整を急ぐ必要がない」と述べ、改めて早期利下げに慎重な見方を示した。パウエル氏の発言をきっかけに全般ドル買いが活発化すると、5時30分前に一時144.00円と日通し高値を更新した。FOMCを無難に通過したことで、株価が持ち直したことも相場を下支えした。

・ユーロドルは4日ぶりに反落。米重要イベントを控えてしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、パウエルFRB議長が早期利下げに慎重な姿勢を示すと全般ドル買いが優勢となった。5時30分前に一時1.1292ドルと日通し安値を更新した。

・ユーロ円は4日ぶりに反発。ただ、NY市場に限ればもみ合いの展開になった。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。米中関税交渉が進展するとの期待が高まる中、買いが先行。「トランプ米大統領は中国を交渉の場に引き出すための関税引き下げに消極的」と伝わると伸び悩む場面もあったが、終盤持ち直した。FOMCを無難に通過したことで、買い安心感が広がった面もあった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反発。「トランプ米大統領はバイデン政権時代のAI半導体輸出規制を撤廃する」との一部報道が伝わると買いが強まった。

・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。「トランプ米大統領は中国を交渉の場に引き出すための関税引き下げに消極的」と伝わると買いが入った。ただ、パウエルFRB議長が早期利下げに慎重な姿勢を示すと売りが出たため上値は限定的だった。

・原油先物相場は反落。週末に行われるとされる米中通商協議への期待で強含む場面もあった。ただ、トランプ米大統領が「中国を交渉のテーブルにつかせるために関税を引き下げることはない」と発言したことや、この日発表された米エネルギー省(EIA)週間石油在庫のガソリン在庫が、予想外の積み増しとなったことで反落して引けた。

・金先物相場は4日ぶりに反落。連日大幅に続伸したこともあり、ポジション調整の売りが入り4日ぶりに反落した。為替市場でドルが小高く推移したことで、ドルで取引される金先物に割高感が出たことも上値を抑えた。

(中村)


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