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トヨタ自動車の源流企業である豊田自動織機が、トヨタグループによる買収提案を受け入れる方針であることが19日、分かった。5、6月にも公表する方向で調整している。トヨタやトヨタの豊田章男会長らが出資する特定目的会社(SPC)が株式公開買い付け(TOB)を実施し、豊田織機の株式非公開化を目指す。
買収総額は6兆円規模に達するとみられる。グループは三菱UFJ銀行などメガバンクをはじめとする金融機関からの融資も活用する方針で、巨額の資金の確保に一定のめどが付いたもようだ。
豊田織機は、トヨタ株を9・07%、デンソー株を5・41%、豊田通商株を11・18%保有するなど、グループの持ち株会社的な側面を持つ。「物言う株主」から経営への干渉が近年相次いでおり、上場廃止でグループ全体の経営安定化につなげたい考えだ。
豊田織機は特別委員会を設置し、買収提案の是非を検討してきた。19日時点の豊田織機の時価総額は約5兆4千億円で、買収総額の見通しである6兆円はプレミアム分を上乗せした金額になる。
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