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【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は21日、欧州単一市場の強化に向けた戦略を公表した。EU加盟国ごとに異なる規制を簡素化して企業の負担を減らし、4億人を超える人口を抱える巨大市場での事業拡大を後押しする。
トランプ米政権の高関税政策による対米輸出の減少が懸念される中で、欧州の域内経済の活性化を狙う。欧州に進出する日本企業のビジネス環境改善にもつながりそうだ。
欧州委は複雑な規制が域内の貿易や投資を阻んでいると問題視しており、簡素化を急ぐ。国ごとに異なる記載が求められる食品包装のラベル表示の共通化や、職業資格の国同士のスムーズな相互承認を進める。行政手続きのデジタル化や、中小企業の成長支援も盛り込んだ。
欧州委で産業戦略を担当するセジュルネ上級副委員長は記者会見で「現在の不確実性の中で、単一市場は欧州経済にとっての明確な避難所だ」と述べ、先行きの予測が可能で公平な事業環境を整備すると約束した。
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