日産自動車が1兆円資金調達計画

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 経営再建中の日産自動車が社債発行や借り入れ、資産売却などで1兆円規模の資金調達を計画していることが28日、分かった。近く期限を迎える社債の償還などに必要な資金を確保する。市場の一部からは資金繰り悪化への懸念が出ていたが、実現すれば当面のめどがつくとみられる。ただ、成長投資に十分な資金を振り向けられるかどうかは不透明だ。

 日産関係者が明らかにした。日産は2025年度中に関連会社を含め総額約7800億円(24年3月末時点)の社債が償還期限を迎える。人員削減や工場閉鎖でリストラ費用もかさむため、資金調達を急ぐ。決定事項ではなく、計画通りに進まない可能性もある。

 関係者によると、日産の経営執行側が取締役に資金調達計画を説明した。資金の一部は夏ごろまでに調達したい考えだ。社債発行や不動産、保有株式の売却などに加え、英国の政府系機関の保証が付いた融資を受けることも検討している。

 日産は横浜市にある本社の売却を視野に入れており、売却先から賃借で利用し続ける「リースバック」という取引を活用する方針だ。


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