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政府が随意契約で放出する備蓄米の流通が本格化した。農林水産省は２９日、大手の小売業者６１社による計２２万トンの申し込みが確定したと発表し、インターネット通販サイトでは５キロ当たり税抜き２千円程度の価格帯で早速売り切れが相次いだ。業者の多くは備蓄米との表示を明確にし、店頭販売は週明けから順次スタートする。３０日には残る約８万トンに対する中小スーパーなどの申請が始まり、全国の消費者に広く行き渡るかどうかが課題となる。
６１社で確定したのは、２０２２年産米が１９万９８６８トンと大半を占めた。２１年産は１万９８２３トンだった。業者はイオンやディスカウント店「ドン・キホーテ」の運営会社、生活用品大手のアイリスオーヤマ（仙台市）など。
アイリスは１万トンを調達。グループ内に精米工場があり、２９日午前、トラックで約１２トンの備蓄米が工場内に搬入された。担当者は「店頭に早く並べていきたい」と話した。６月２日に仙台市、川崎市、千葉県松戸市の系列のホームセンターで販売する。備蓄米と分かるシールを貼り、税抜きで５キロ２千円という。
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