入札備蓄米の買い戻し表明

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 小泉進次郎農相は3日の閣議後記者会見で、競争入札で売り渡した備蓄米について、事業者側が国への返還を希望すれば買い戻しに応じる考えを示した。返還された備蓄米は随意契約に回し、再度放出する意向も表明。過去実施した競争入札と、随意契約での備蓄米放出時の価格差が大きく、不満が出ていることに対応する。店頭に並ぶ備蓄米の価格抑制にもつながる可能性がある。

 農相は、返還された備蓄米を随意契約に回すことで店頭に安く並ぶコメが増えるとの見方を示し「小売店の不足感を解消することが大事だ」と述べた。具体的な返還方法については今後検討する。競争入札で放出された備蓄米は高値でも外食産業で利用される可能性があるとも指摘した。

 これまで3回の競争入札で放出した備蓄米は、ブレンド米として5キロ3500円前後で販売されている。一方、随意契約の備蓄米は5キロ2千円程度で5月31日から店頭販売が始まった。流通の遅れや価格差が生じ、小売店では競争入札分の販売をためらう動きが出ている。農相は、事業者に向けて「ご相談いただきたい」と呼びかけた。


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