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農林水産省は23日、全国のスーパーで9~15日に販売されたコメ5キロの平均価格が前週比256円安の3920円だったと発表した。3千円台は3カ月半ぶり。割安な備蓄米の流通量が増えた結果とみられ、200円超の大きな下げ幅で節目の4千円を下回った。石破茂首相が掲げていた5キロ3千円台の目標をいったん実現した形で、この流れが継続するかどうかが焦点となりそうだ。
農水省は、前週比で100円以上の値下がりはデータが確認できる2022年3月以降で初としている。石破氏は官邸で記者会見し、備蓄米の放出で「着実に変化が表れている」とした上で、生産性向上や輸出拡大に向け政策を転換すると表明した。小泉進次郎農相は記者団に「明確な政治からのメッセージが効果を発揮している」とアピールした。
小泉氏は価格下落で「農家の方からすると不安もある」と語り、セーフティーネットの構築の必要性に言及。石破氏は会見で、コメ農家への所得補償を巡り、コスト低減や付加価値の増加、輸出への努力を対象とした補償を検討する考えを示した。
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