日産社長、業績不振を陳謝

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 深刻な業績不振に陥る日産自動車は24日、定時株主総会を横浜市の本社で開いた。イバン・エスピノーサ社長は冒頭、業績悪化について「ご心配をおかけしたことをおわび申し上げる」と陳謝。世界で従業員2万人の削減と7工場の閉鎖を柱とする大規模なリストラ策を説明したが、具体的な工場など詳細は明かさなかった。

 総会では12人の取締役選任案を諮る。経営の監督責任の点から全8人の社外取締役の再任案には疑問の声も出ている。

 日産の2025年3月期連結純損益は6708億円の赤字(前期は4266億円の黒字)だった。販売低迷により工場の価値を低く見直す「減損損失」の計上を迫られ、合理化費用もかさんだ。

 業績改善に向け過剰な人員や生産能力の削減を進める。関係者によると、国内では追浜工場(神奈川県横須賀市)や子会社である日産車体の湘南工場(同県平塚市)が閉鎖の検討対象だ。

 茨城県つくば市から出席した男性株主(82)は「業績が悪いのに役員報酬も巨額でおかしい。頭にきている」と取材に話した。


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