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財務省が8日発表した5月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同月比16・5%増の3兆4364億円だった。黒字は4カ月連続。トランプ米政権の関税政策も影響して輸出は減少したものの、輸入している原油の価格が大きく下落したことから貿易収支の赤字額が縮小し、経常収支は黒字となった。
経常収支の黒字額は5月として過去最大。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5223億円の赤字だったが、赤字幅は前年同月から5757億円縮小した。
輸出は自動車の単価の下落が響き、1・4%減の8兆344億円となった。減少は5カ月ぶりで、米政権が発動した自動車への追加関税が影響したとみられる。輸入は7・5%減の8兆5568億円だった。原油価格が円ベースで1キロリットル当たり21・6%下がった。
旅行などを含むサービス収支は2011億円の黒字に転換した。インバウンド(訪日客)需要が好調で旅行収支の黒字額が5月として過去最大だった。
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