NY株式サマリー(15日)=ダウ436ドル安と反落 エヌビディアが上昇しナスダックが連日で高値更新

市場概況
◆ダウ平均:44023.29 -436.36 -0.98%
◆S&P500:6243.76 -24.80 -0.40%
◆NASDAQ:20677.8 +37.47 +0.18%

 15日のNY株式相場は高安まちまち。低価格ブラックウェルAI半導体「H20」の中国向け輸出再開見通しを発表したエヌビディアが4%超上昇しハイテク株の上昇をけん引した一方、先行きのインフレ高進懸念や大手金融機関の決算が好悪まちまちとなったことが重しとなった。6月消費者物価指数(CPI)はおおむね市場予想と一致したものの、4カ月ぶりの高水準となり、EUやメキシコに対する関税導入で今後一段と上昇する可能性が意識された。ダウ平均はわずかに上昇してスタートしたものの、終盤に457ドル安まで下落し、436.36ドル安(-0.98%)で終了。S&P500も朝方に0.53%高まで上昇し、取引時間中の史上最高値を更新したが、0.40%安とほぼ一日の安値圏で終了した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.95%高まで上昇後、0.18%高と上昇幅を縮小して終了したが、前日に続いて取引時間中と終値の史上最高値を更新した。S&P500の11セクターはITが1.27%高と唯一上昇した一方、素材の2.11%安を筆頭にヘルスケア、金融、エネルギー、不動産、一般消費財など10セクターが下落した。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の17.20ポイントから17.38ポイントに上昇した。

 6月CPIは前月比+0.3%となり市場予想と一致したが、5月の+0.1%から伸びが加速した。前年比でも+2.7%と前月分の+2.4%から加速が見込まれ、予想とほぼ一致した。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前年比+2.9%と予想の+3.0%を下回ったが、5月の+2.8%から上昇した。関税導入と物価上昇の間にタイムラグがあることで、今後さらなる物価上昇が懸念された。米10年債利回りは前日の4.427%から4.485%に上昇。CMEのフェドウォッチ・ツールでの年内2回(0.50%)の利下げ確率は前日の79%から63%に低下した。大手金融機関の決算は予想を上回る決算を発表したシティグループが3.68%高となった一方、弱い見通しを発表したウェルズ・ファーゴが5.48%安となり、純収入が予想を下回ったブラックロックも5.88%安。トレーディング収入が好調で決算が予想を上回ったJPモルガン・チェースも0.74%下落した。


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