NYマーケットダイジェスト・31日 株安・円安

スポット
(31日終値)
ドル・円相場:1ドル=150.75円(前営業日比△1.24円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.08円(△1.57円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1415ドル(△0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:44130.98ドル(▲330.30ドル)
ナスダック総合株価指数:21122.45(▲7.22)
10年物米国債利回り:4.37%(横ばい)
WTI原油先物9月限:1バレル=69.26ドル(▲0.74ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=3348.6ドル(▲4.2ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
7月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
(前年比)  139.8%     ▲1.6%
4−6月期米雇用コスト指数
(前期比)   0.9%      0.9%
6月米個人所得
(前月比)   0.3%     ▲0.4%
6月米個人消費支出(PCE)
(前月比)   0.3%     0.0%・改
6月PCEデフレーター
(前年比)   2.6%     2.4%・改
6月PCEコアデフレーター
(前月比)   0.3%      0.2%
(前年比)   2.8%     2.8%・改
前週分の米新規失業保険申請件数
       21.8万件    21.7万件
7月米シカゴ購買部協会景気指数
        47.1       40.4

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続伸。植田和男日銀総裁の会見を受けて、「日銀は追加利上げを急いでいない」との見方が広がる中、NY勢参入後も円売りの流れが続いた。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している6月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコア・デフレーターが前年比で予想を上回り、4−6月期米雇用コスト指数の伸び率も予想を上回ると、米インフレ圧力の根強さが意識されてドル買いも進んだ。5時過ぎには一時150.84円と3月28日以来約4カ月ぶりの高値を更新した。

・ユーロドルは6日ぶりに小反発。米利下げ観測の後退や米経済指標の上振れを受けてユーロ売り・ドル買いが先行。22時30分前に一時1.1406ドル付近まで値を下げた。
 ただ、オセアニア時間に付けた日通し安値1.1404ドルや前日の安値1.1401ドルが目先サポートとして働くと持ち直した。市場では「月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測された」との声も聞かれた。もっとも、フィキシング通過後は再び上値が重くなった。

・ユーロ円は4日ぶりに反発。植田日銀総裁が早期利上げに慎重な姿勢を示したことを受けて、円全面安の展開となった。4時過ぎには一時172.34円と日通し高値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時199.52円、豪ドル円は97.00円、NZドル円は88.90円、カナダドル円は108.94円、スイスフラン円は185.73円まで値を上げた。
 メキシコペソ円はトランプ米大統領が「メキシコとの関税ディールを90日間延長する」と述べたことも相場の支援材料となり、一時8.03円と昨年8月1日以来約1年ぶりの高値を更新した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。前日引け後に決算を発表したマイクロソフトやメタ・プラットフォームズが買われ、反発して始まったものの、そのあとは次第に上値が重くなった。予想を上回る米経済指標が相次ぎ、米早期利下げ観測が後退する中、株売りが広がった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。予想を上回る米経済指標が相次ぎ、米早期利下げ観測が後退すると売りが出た。半面、月末の機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入ったため、相場は大きな方向感が出なかった。

・原油先物相場は4日ぶりに反落。為替相場でドル高の流れが続き、ドル建ての原油先物に割高感が生じた。昨日まで3日続伸と1カ月ぶりの高い水準まで上昇したこともあり、この日は利食い売りに押された。

・金先物相場は続落。前日取引終了後にパウエルFRB議長が会見で早期利下げに慎重な見方を示したことや、この日の6月米PCEデフレーターなどの米経済指標が予想を上回ったことで、FRBの早期利下げ期待が後退したことが重しとなった。

(中村)


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