ホーム » マーケットニュース » 「黄金株」権限で工場停止阻止

「黄金株」権限で工場停止阻止

ニュース

 【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は19日、トランプ米政権が日本製鉄傘下の米鉄鋼大手USスチールの工場停止計画を「黄金株」の権限により阻止したと報じた。日鉄はUSスチールを6月に買収した際、経営の一部に拒否権を行使できる黄金株を米政府に付与すると決めていた。

 同紙によると、USスチールは中西部イリノイ州にある工場の操業を11月に停止すると従業員に通知した。計画を知ったラトニック商務長官がUSスチールのブリット最高経営責任者(CEO)に電話し、停止を認めずにトランプ氏が黄金株の権限を行使すると伝えた。

 USスチールは計画を撤回し、工場の操業継続を決めたという。

 日鉄の担当者は「工場の操業は継続する」としたが、停止計画や米政権の関与は「コメントできない」と話した。「米政権と対立しているわけではない」とも語った。

 日鉄は、買収に反対していたトランプ政権から完全子会社化の承認を得る条件として「国家安全保障協定」を締結した。黄金株は協定に基づき提供するとした。


共同通信社提供



 
  共同通信社   

Provided by
共同通信社

東京を拠点とする日本を代表する総合国際通信社。自らが取材したニュース、共同通信論説委員室で執筆した社説および一部の加盟社が取材したニュースなどを、加盟社である全国の新聞社とNHK、契約社である民間放送局や一部の新聞社、ネット媒体等に配信。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る