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高市早苗氏が自民党総裁に就き、その政策を見越した「高市トレード」と呼ばれる株高、円安、金利高に市場が大きく揺れている。財政拡張を伴う景気刺激策への期待から日経平均株価が過去最高値圏で推移するのに対し、8日の外国為替市場の円相場は対ドルで急落。約8カ月ぶりの円安ドル高水準となる一時1ドル=153円台に乗せ、総裁選の投開票日前の前週末比で5円超下落した。
円安は輸出企業の業績を改善させる一方、輸入品の価格上昇にもつながる。食品や電気・ガス料金などが上がれば、物価高に拍車がかかり家計に打撃となる恐れがある。
高市氏は金融緩和を志向するとされ、日銀の利上げが遠のくとの見方も円売りを誘った。利上げが先延ばしされれば、円安がさらに進行する懸念もある。
8日午後5時現在の東京市場の円相場は、前日比1円94銭円安ドル高の1ドル=152円56~58銭。ユーロは1円56銭円安ユーロ高の1ユーロ=177円43~47銭。その後の海外市場で、さらに円安ドル高が進んだ。
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