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NYマーケットダイジェスト・30日 株安・金利上昇・円安・ドル高

スポット
訂正:ドル円概況、一部の日付を訂正しました。

(30日終値)
ドル・円相場:1ドル=154.13円(前営業日比△1.40円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=178.25円(△1.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1565ドル(▲0.0036ドル)
ダウ工業株30種平均:47522.12ドル(▲109.88ドル)
ナスダック総合株価指数:23581.14(▲377.33)
10年物米国債利回り:4.10%(△0.02%)
WTI原油先物12月限:1バレル=60.57ドル(△0.09ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4015.9ドル(△15.2ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は続伸。日銀は今日まで開いた金融政策決定会合で市場予想通り政策金利の据え置きを決めたと発表。植田和男日銀総裁が会合後の記者会見で「利上げの是非やタイミングは現時点では予断持っていない」「緩和度合い調整にはもう少しデータ等確認したい」などと発言すると、「日銀は利上げに消極的」と受け止められ、円を売る動きが広がった。海外市場でも円売りの流れが継続し、22時過ぎに一時154.45円と2月13日以来の高値を付けた。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて、米利下げ継続への期待が後退する中、ドル買いが入りやすい面もあった。
 ただ、2月12日の高値154.80円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服し、NY午後に入ると154円台前半で値動きが鈍った。今週予定されていた重要イベントを通過したことで、次第に様子見ムードが広がったもよう。

・ユーロドルは続落。パウエルFRB議長がFOMC後の会見で12月の利下げ観測をけん制したことで、ユーロ売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。米長期金利の上昇も相場の重しとなり、22時過ぎに一時1.1547ドルと日通し安値を付けた。14日の安値1.1543ドルや9日の安値1.1542ドルがサポートとして意識されると1.1586ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。
 なお、欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を現行の2.15%に据え置くことを決めたと発表。声明では「世界的な貿易紛争や地政学的緊張の継続により、見通しは依然として不透明」「理事会は特定の金利経路を事前にコミットしない」との見解を示した。また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「基調的インフレは2%の目標と一致している」「インフレの見通しは従来よりも不確実性が高まっている」などと述べたが、相場の反応は限られた。

・ユーロ円は3日ぶりに反発。日銀の早期利上げ観測が後退する中、全般円売りが優勢になると21時過ぎに一時178.82円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けた。ただ、そのあとはドル円の伸び悩みやユーロドルの下落につれた売りが出て178.15円付近まで上値を切り下げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。決算内容が嫌気されたマイクロソフトやメタ・プラットフォームズなどハイテク株中心に売りが広がり、相場の重しとなった。ただ、米中関係の改善への期待から買いが入ると、指数は上げに転じる場面もあった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日ぶりに反落。前日までに5日続伸し史上最高値を更新した後だけに利益確定目的の売りが優勢となった。

・米国債券相場で長期ゾーンは続落。前日のFOMCやパウエルFRB議長の発言を受けて、米利下げ継続への期待が後退する中、この日も売りが優勢となった。

・原油先物相場は小幅に続伸。米中首脳会議を通過してエネルギー需要見通しへの楽観的な見方から買いが入った。一方、外国為替市場でのドル高を受けてドル建てで取引される商品の割高感に繋がり、上値は限られた。

・金先物相場は続伸。米中貿易協定の結果を巡って不確実性が残ったことで、改めて安全資産とされる金需要が意識されて買いが強まった。

(中村)


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