BRICSとは|加盟国・目的・主な議題などをわかりやすく解説
BRICSとは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの中核5か国を含む、計11か国からなる国際協力の枠組みです(2026年2月現在)。
経済、金融、技術、エネルギー、貿易、インフラ、教育など、さまざまな分野での連携を通じて、新興国の影響力を高めることを目指しています。
本記事では、BRICSの概要や目的、主な議題などをわかりやすく解説します。
BRICSとは
BRICSの意味や正しい読み方、目的や役割について説明します。
- ・BRICSの意味・読み方
- ・BRICSの目的・役割
BRICSの意味・読み方
BRICSは、11か国からなる国際協力の枠組みで、中核をブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5か国が担います(2026年2月現在)。
英語読みで「ブリックス」と発音します。
もともとブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の4か国の頭文字を繋げ、複数形の「s」を添えた造語「BRICs」が由来ですが、2011年に南アフリカ(South Africa)が加わって「BRICS」が発足し、南アフリカの頭文字を末尾に加えて「ブリックス」と呼ばれるようになりました。
近年では、2024年にエジプト、イラン、サウジアラビア、UAE、エチオピアが、2025年にインドネシアが正式に加盟しています。
また、協力関係を持つパートナー国も存在しており、ベラルーシ、ボリビア、キューバ、カザフスタン、マレーシア、ナイジェリア、タイ、ウガンダ、ウズベキスタン、ベトナムなどが名を連ねています。
国際的には、2024年〜2025年の新規加盟を経て11か国体制のグループとして活動しており、この拡大後の枠組みは「BRICS+(ブリックスプラス)」と呼ばれることもあります。
| 区分 | 国名 |
| 創設加盟国 | ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ |
| 拡大加盟国 | エジプト、イラン、サウジアラビア、UAE、エチオピア、インドネシア |
| パートナー国 | ベラルーシ、ボリビア、キューバ、カザフスタン、マレーシア、ナイジェリア、タイ、ウガンダ、ウズベキスタン、ベトナム |
※2026年2月現在
BRICSの目的・役割
BRICSは、加盟国間の連携を通じて新興国・途上国の発言力を強化し、国際社会における公平で持続可能な発展と、多極的な国際秩序の実現を目指す枠組みです。
インドが議長国を務める2026年のBRICSサミットでは、「レジリエンス、イノベーション、協力、持続可能性の構築」をテーマに掲げ、経済・貿易、技術・デジタル分野、さらには気候変動や持続可能な開発まで、幅広い分野での協力を推進しています。
BRICSは、経済や金融に留まらず、現代のグローバル課題に対応する国際的な協議・協力のプラットフォームとして機能しています。
BRICSの特徴と主な議題
ここではBRICSの特色と、加盟国間で議論されている主要な議題について紹介します。
- ・BRICSの特徴
- ・BRICSの主な議題
BRICSの特徴
BRICSの大きな特徴の1つは、独自の金融協力メカニズムを持つことです。
その中心的な機関が、2015年に設立された新開発銀行(NDB)で、加盟国や新興国におけるインフラ整備、持続可能な開発プロジェクトを支援しています。
NDBでは加盟国自身が意思決定を行うことで、柔軟かつ迅速な融資・投資を可能としています。
また、加盟国間の定期的な意見交換や政策調整を通じて、共通の課題に適切に対応したり、開発途上国支援を強化したりすることもBRICSの重要な特徴です。
BRICSの主な議題
BRICSでは幅広い分野で議論が行われますが、特に注目されるのが、ドル依存の低減を目指す金融協力です。
これは、加盟国間で米ドル依存から脱し、自国通貨およびデジタル通貨を活用した貿易や金融取引を進める取り組みを指します。
具体的には、現地通貨による貿易決済や通貨スワップ協定の拡充、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を使った越境決済の仕組みづくりなどが進められており、米ドルに依存しない経済取引の基盤を構築することが狙いです。
さらに、通貨多様化や国際金融制度の多極化に向けた政策調整も主要な議題となっており、加盟国は金融面での独立性強化や国際的影響力拡大を進めています。
BRICSに関するQ&A
BRICSに関するよくある質問は、以下の通りです。
- ・BRICSとG7の違いは何ですか?
- ・BRICSには共通通貨がありますか?
- ・BRICS+(ブリックスプラス)とは何ですか?
BRICSとG7の違いは何ですか?
BRICSは新興国・新興市場を中心とした国際協力の枠組みで、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカなど11か国で構成されています。
一方、G7は先進7か国(米国、英国、日本、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ)による協議体です。
BRICSは経済・金融協力に加え、多極的な国際秩序の構築を重視するのに対し、G7は主に先進国の経済・政治課題や国際秩序の維持を中心に議論します。
BRICSには共通通貨がありますか?
2026年2月現在、BRICSに公式な共通通貨はなく、加盟各国は自国通貨を使用しています。
ただし、米ドル依存を減らすため、自国通貨や中央銀行デジタル通貨(CBDC)を使った決済の仕組みづくりが進められています。
近年は、金(ゴールド)とBRICS加盟諸国の法定通貨を組み合わせた通貨バスケット型のデジタル通貨「Unit(ユニット)」の構想も報じられていますが、まだ試行段階で正式な通貨ではありません。
BRICS+(ブリックスプラス)とは何ですか?
BRICS+(ブリックスプラス)は、BRICS加盟国に加えて、協力関係のあるパートナー国も含めた拡張版の枠組みを指します。
ベラルーシやタイ、ベトナムなど、多くの国々がパートナーとして参加しています。
加盟国と協力国の連携を示す便宜的な呼称です。
【まとめ】BRICSとは|加盟国・目的・主な議題などをわかりやすく解説
BRICSは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの中核5か国を含む、計11か国からなる国際協力の枠組みです(2026年2月現在)。
加盟国間ではドル依存の低減や通貨多様化、インフラ投資、持続可能な開発など幅広い分野で協議が行われており、国際金融制度の多極化や加盟国の影響力強化を目指しています。
近年では、参加を希望する国も増えており、BRICSの影響力拡大や多様化が進むと見られています。
BRICS参加国にとっては、協力を通じて発言力を高める機会である一方、経済格差や国際情勢の変化によって成果が不確実になるリスクも伴います。
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