経済成長率とは|見方・計算方法・注意点などをわかりやすく解説
経済成長率とは、一定期間における国内総生産(GDP)の増加率を示す指標です。
国全体の経済規模がどれだけ拡大または縮小したかを表します。
本記事では、経済成長率の意味や特徴、為替相場や株価にどのような変動をもたらすかなどのよくある質問を解説します。
目次
- 1.経済成長率とは
- 2.経済成長率の種類と見方
- 3.経済成長率の推移
- 4.経済成長率に関する注意点
- 5.経済成長率に関するQ&A
- 6.【まとめ】経済成長率とは|見方・計算方法・注意点などをわかりやすく解説
経済成長率とは
経済成長率とは何か、どのように計算されるのか、そして経済にとってなぜ重要なのかを解説します。
- ・経済成長率の意味と重要性
- ・経済成長率の計算方法
経済成長率の意味と重要性
経済成長率とは一国のGDP(国内総生産)が前の期間と比べてがどれだけ増減したかを示す指標で、一般的に物価の影響を除いた「実質GDP成長率」を指す場合が多いです。
経済が拡大しているか停滞しているかを判断する重要な目安であり、実質成長率が高いと企業収益や所得の増加につながりやすくなります。
逆に、マイナス成長に陥ると企業収益や所得の減少につながる可能性があります。
そのため、政府の政策判断の重要な基準として用いられています。
経済成長率の計算方法
経済成長率は、GDPがどれだけ増減したかで計算します。
前年比を計算する場合は、今年と去年のGDPの差を、去年のGDPで割ります。

また、前四半期比(前期比)を計算する場合も、同様の方法で求めます。
経済成長率の種類と見方
経済成長率には名目や実質、潜在成長率などいくつかの種類があり、それぞれ見方や意味が異なります。
ここでは、主要な種類とその特徴を解説します。
- ・名目経済成長率
- ・実質経済成長率
- ・潜在成長率
- ・寄与度
- ・ゲタ(carry-over)
名目経済成長率
名目経済成長率とは、物価変動を含めた国内総生産(GDP)の増加率を示す指標です。
景気の拡大だけでなく、インフレによる金額の増加も反映されます。
このため、経済規模が全く変化していなくても、インフレが高ければその分だけ名目経済成長率は高くなります。
実質経済成長率
実質経済成長率とは、物価変動の影響を除いて算出した国内総生産(GDP)の増加率です。
インフレやデフレの影響を除いたもので、経済の実質的な成長力を示します。
一般的に、政府の経済見通しや中央銀行の政策判断では、主にこの実質経済成長率が重視されます。
潜在成長率
潜在成長率とは、資本や労働力などを持続可能な範囲で最大限活用したときに実現可能な国内総生産(GDP)の成長率です。
実際のGDP成長率は需要の変動の影響を受けるため、一般的にGDP成長率と潜在成長率は一致しません。
寄与度
寄与度とは、国内総生産(GDP)全体の変化に対して各要素(消費や投資など)がどれだけ貢献したかを示す指標です。
各要素の寄与度を比較することで、経済成長の要因を詳しく分析できます。
ゲタ(carry-over)
ゲタとは統計で生じる底上げ効果(または押し下げ効果)です。
前年の年末(第4四半期)のGDP水準が高かった場合、翌年の各四半期が全く成長しなかった(横ばいだった)としても、計算上、翌年の平均GDPは前年よりも高くなります。
このように、前年の貯金によって翌年の成長率が自動的に押し上げられる現象を「ゲタを履く」と表現します。
経済成長率の推移
直近10年間の日本の経済成長率(GDP成長率、前期比)を見ると、2020年に大きな下落と急上昇を記録しています。
コロナショックを受けた動きで、日本経済全体に大きな影響を与えたことがわかります。
その後はおおむねプラスで推移しているものの、マイナス成長を記録する場面も見られる点が特徴的です。
経済成長率に関する注意点
経済成長率のデータを見る際は、以下の点に注意が必要です。
- ・一時的要因に左右されることがある
- ・個人の豊かさの実感と一致するとは限らない
一時的要因に左右されることがある
経済成長率は、災害や補正予算などで一時的に大きく変動することがあります。
大規模な災害が発生した場合、経済活動が阻害されるため経済成長率は低下しやすいと考えられます。
しかし、次の年以降は復興需要で経済成長率が高くなる可能性があります。
また、補正予算により経済活動が活発化して経済成長率が高まると想定できます。
しかし、翌年には補正予算の効果が薄くなり、翌年以降の経済成長率は低下する可能性があります。
長期的な経済成長の推移を把握するには、直近のデータだけでなく長期間のグラフ等を参照することが推奨されます。
個人の豊かさの実感と一致するとは限らない
経済成長率は国全体の生産規模の変化を示す指標であり、個人の生活水準や幸福度を直接示すものではありません。
経済政策で恩恵を受ける人とそうでない人がいれば、それぞれで経済成長の感じ方は異なります。
経済成長率に関するQ&A
経済成長率に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・日本の経済成長率はどこで確認できますか?
- ・日本の経済成長率はいつ発表されますか?
- ・日本の経済成長率は?
日本の経済成長率はどこで確認できますか?
日本の経済成長率(GDP成長率)は内閣府ホームページで公開されます。
四半期と年次のデータについて、名目値や実質値を確認できます。
日本の経済成長率はいつ発表されますか?
日本の経済成長率(GDP成長率)は四半期ごとに発表され、速報値と改定値が注目されます。
・速報値:各四半期の終了後、1か月~1か月半後に発表
・改定値:速報値の発表後、さらに3~4週間経過してから発表
具体的な発表日程に関しては、「経済指標 予測カレンダー」で確認できます。
日本の経済成長率は?
日本の経済成長率(GDP成長率)は、2020年のコロナショックの上下動を経た後、四半期ベースではプラスになったりマイナスになったりを繰り返しています。
具体的な動きについては、「経済成長率の推移」のグラフで確認できます。
【まとめ】経済成長率とは|見方・計算方法・注意点などをわかりやすく解説
経済成長率は、国の生産活動の伸びを数値で示したものです。
日本の経済成長率はコロナショックで大きく上下動したものの、その後はおおむねプラスで推移しています。
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