ユーロ圏消費者信頼感指数とは|重要性やマーケットへ与える影響などを詳しく解説
ユーロ圏消費者信頼感指数とは、ユーロ圏における景気動向を示す経済指標です。
欧州委員会の経済・金融総局(DG ECFIN)が調査を行い、毎月発表します。
EUの消費者心理を測る指標であり、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を決定する材料の1つとなることから注目されています。
本記事では、ユーロ圏消費者信頼感指数の重要性、マーケットに与える影響、よくある質問などを解説します。
目次
- 1.ユーロ圏消費者信頼感指数とは
- 2.ユーロ圏消費者信頼感指数がマーケットへ与える影響
- 3.ユーロ圏消費者信頼感指数の見方
- 4.ユーロ圏消費者信頼感指数に関するQ&A
- 5.【まとめ】ユーロ圏消費者信頼感指数とは|重要性やマーケットへ与える影響などを詳しく解説
ユーロ圏消費者信頼感指数とは
まずはユーロ圏消費者信頼感指数の目的や公表日といった基本的なことを解説します。
- ・ユーロ圏消費者信頼感指数の目的と調査内容
- ・ユーロ圏消費者信頼感指数の公表日
ユーロ圏消費者信頼感指数の目的と調査内容
ユーロ圏消費者信頼感指数は、ユーロ圏における景気動向を測る指標で、消費者の景気や消費についてのマインドを数値化しています。
欧州委員会の経済・金融総局(DG ECFIN)が調査し、毎月発表します。
調査はEU各国の消費者に対するアンケート形式で行われ、そのうちユーロ圏の回答を集計し算出されます。
数値は0を基準に、0より上であれば楽観的、下であれば悲観的とされます。
ただし、計算方法の関係でマイナスに位置しやすいため、0より下だからといって悲観的とは限りません。
長期平均を上回っているか、下回っているかを比較することが重要です。
なお、消費者調査は4問(家計の過去12か月の財務状況、家計の向こう12か月の財務状況、自国の向こう12か月の経済見通し、向こう12か月の耐久財などの購買意欲)あり、各回答をバランス(肯定ー否定)に変換し季節調整した上で単純平均して指数を算出します。
ユーロ圏消費者信頼感指数の公表日
ユーロ圏消費者信頼感指数は速報値と確報値があり、それぞれ発表日時が異なります。
速報値は各月の20日前後、確報値は月末に、当月の数値が公表されます。
時間は基本的に速報値が日本時間24時(夏時間は23時)、確報値が日本時間19時(夏時間は18時)です(時間は変動する場合あり)。
以下は、2025年後半におけるユーロ圏消費者信頼感指数の発表スケジュールです。
統計対象月 | 速報値 | 確報値 |
---|---|---|
2025年8月 | 8月21日 | 8月28日 |
2025年9月 | 9月22日 | 9月29日 |
2025年10月 | 10月23日 | 10月30日 |
2025年11月 | 11月20日 | 11月27日 |
2025年12月 | 12月19日 | 2026年1月8日 |
ユーロ圏消費者信頼感指数がマーケットへ与える影響
ユーロ圏消費者信頼感指数は消費者のマインドを測る指標で、個人消費の先行指標として注目されます。
数値が良いと景気見通しが改善し、他の指標とあわせて利上げ観測が強まる可能性があると判断され、ユーロ高になりやすい傾向があります。
反対に、数値が悪いと景気見通しが悪化し、他の指標とあわせて利下げ観測が強まる可能性があると判断され、ユーロ安になりやすい傾向があります。
また、株式市場にも影響を与え、数値が良いと欧州株が買われやすく、悪いと欧州株が売られやすくなります。
ただし、指標単独での反応が限定的な場合や、他の経済指標や金融政策見通しとあわせて大きく動く場合もあります。
ユーロ圏消費者信頼感指数の見方
ユーロ圏消費者信頼感指数の見方や、指数の発表で相場がどのように動いたのかを解説します。
- ・ユーロ圏消費者信頼感指数の見方
- ・ユーロ圏消費者信頼感指数の過去の反応例
ユーロ圏消費者信頼感指数の見方
数値が市場予想よりも高いか低いか、前月比で改善されているか悪化しているかで判断します。
前月比で改善していれば、ユーロ圏の消費者は景気が良くなっていると考えることができ、ユーロの買い材料になる可能性があります。
反対に、前月比で悪化していれば景気が悪くなっていると受け止められ、ユーロの売り材料になる可能性があります。
加えて、市場予想との乖離が大きいほど、ユーロの値動きに影響を与えやすい傾向があります。
市場予想よりも高ければユーロが買われやすく、市場予想よりも低ければユーロが売られやすくなります。
なお、数値がマイナスであっても必ずしも景気が悪化しているとは限らない点には注意が必要です。
また、同日に他の重要指標が出る場合は、影響が相殺される可能性もあります。
ユーロ圏消費者信頼感指数の過去の反応例
出典:TradingView
上のチャートは2025年6月20日23時に発表された6月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)前後のユーロ/米ドルの5分足チャートです。
この時は市場予想の-15.0に対して、-15.3とマイナスが大きくなりました。
また、前回発表の-15.2よりも悪化しました。
発表直後のユーロ/米ドルは陰線をつけ、その後も23時50分まで下落が続いています。
結果が悪化したことから、市場ではユーロ圏の景気に対して慎重な見方が強まり、ユーロが売られたと考えられます。
ユーロ圏消費者信頼感指数に関するQ&A
ユーロ圏消費者信頼感指数に関して、よくある質問に回答します。
- ・ユーロ圏消費者信頼感指数はどこで確認できますか?
- ・ユーロ圏消費者信頼感指数はいつ発表されますか?
- ・ユーロ圏消費者信頼感指数が高いとどうなりますか?
ユーロ圏消費者信頼感指数はどこで確認できますか?
ユーロ圏消費者信頼感指数は欧州委員会(DG ECFIN)のホームページで確認できます。
また、証券会社などの経済指標カレンダーでも結果や発表時間を確認できます。
OANDA証券では「経済指標 予測カレンダー」でチェック可能です。
ユーロ圏消費者信頼感指数はいつ発表されますか?
速報値は基本的に各月20日前後の日本時間24時(夏時間は23時)、確報値は月末の日本時間19時(夏時間は18時)に発表されます。
いずれも当月の数値が公表されます。
なお、発表時間は変動する場合があります。
ユーロ圏消費者信頼感指数が高いとどうなりますか?
数値が高いと、消費者が景気の見通しについて楽観視していることを示し、ユーロが買われる可能性があります。
特に、市場予想よりも高くなると、ユーロにとって買い材料になる傾向があります。
数値が低い場合はその反対です。
【まとめ】ユーロ圏消費者信頼感指数とは|重要性やマーケットへ与える影響などを詳しく解説
ユーロ圏消費者信頼感指数とは、ユーロ圏における景気動向を示す経済指標の1つです。
欧州委員会の経済・金融総局(DG ECFIN)が調査を行い、毎月発表されます。
発表された数値が市場予想よりも上回っている場合や、前月よりも改善している場合はユーロ買いになりやすい傾向があり、反対の場合はその逆となります。
数値は0を基準にされていますが、計算方法の関係で長期平均が基本的にマイナスになるため、過去の推移と比較することが重要です。
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