法人企業統計調査とは|見方・調査内容・公表日などをわかりやすく解説
法人企業統計調査とは、企業活動の実態を把握するために実施されている基幹統計調査です。
財務省が実施・公表しています。
日本企業全体の経常利益や設備投資などの増減を読み取ることができ、GDP(国内総生産)の推計や経済政策立案の基礎資料としても活用されていることから、投資家に注目されています。
本記事では、法人企業統計調査の見方や調査内容、公表日などをわかりやすく解説します。
目次
- 1.法人企業統計調査とは
- 2.法人企業統計調査の見方
- 3.法人企業統計調査と他の経済指標の違い
- 4.法人企業統計調査に関するQ&A
- 5.【まとめ】法人企業統計調査とは|見方・調査内容・公表日などをわかりやすく解説
法人企業統計調査とは
法人企業統計調査の概要は以下の通りです。
- ・法人企業統計調査の内容・目的
- ・法人企業統計調査の公表日
法人企業統計調査の内容・目的
法人企業統計調査は、日本企業の売上高や経常利益、資産などのデータを集計し、財務状況や経営実態を把握するための基幹統計調査です。
財務省が実施・公表しています。
調査目的は、日本の法人企業がどのような財務状況にあり、どのように活動しているのかを明らかにすることです。
法人企業統計調査では企業全体や業種別の収益動向、設備投資の状況などを確認でき、GDP(国内総生産)の推計や経済政策立案の基礎資料としても活用されることから、投資家に注目されています。
法人企業統計調査の公表日
法人企業統計調査は、四半期別調査と年次別調査が公表されます。
四半期別調査は原則として6月、9月、12月、3月の上旬に公表されます。
公表時刻は、おおむね8時50分です。
以下は、2026年から2027年にかけての発表スケジュールです。
| 調査期 | 公表日 |
| 2026年4~6月期分 | 2026年9月1日 8時50分 |
| 2026年7~9月期分 | 2026年12月1日 8時50分 |
| 2026年10~12月期分 | 2027年3月2日 8時50分 |
| 2027年1~3月期分 | 2027年6月1日 8時50分 |
| 2027年4~6月期分 | 2027年9月1日 8時50分 |
年次別調査は原則として9月上旬に公表されます。
公表日程は財務省の公式サイトで確認可能です。
法人企業統計調査の見方
法人企業統計調査の基本的な見方について解説します。
- ・前年同期比を確認する
- ・業種別の動向を確認する
前年同期比を確認する
前年同期比からの増減で企業活動や景気動向を判断するのが基本です。
前年よりも経常利益や設備投資が増加していれば企業の利益状況や投資意欲が好転しており、企業活動が活発化している可能性があります。
反対に、経常利益や設備投資が減少していれば企業の利益状況や投資意欲が弱まっている可能性があり、景気減速の兆候として受け止められる場合があります。
また、前年同期比だけではなく、過去からの推移や金額の水準も合わせて確認することが重要です。
業種別の動向を確認する
業種別の数値を確認することも大切です。
業績や設備投資の動向は業種によって大きく異なります。
企業全体の数値だけでは、どの業種が増えているのか、反対にどの業種が減っているかはわかりません。
仮に、全体の経常利益や設備投資が増加していても、一部の業種が大きく増加しているだけで他の業種は減少している場合があります。
業種別の増減をチェックすることで、現在はどの業種が好調なのか、反対にどの業種が不調なのかを把握できます。
法人企業統計調査と他の経済指標の違い
法人企業統計調査と性質が似ている他の経済指標との違いを解説します。
- ・法人企業統計調査と法人企業景気予測調査との違い
- ・法人企業統計調査とGDPの違い
法人企業統計調査と法人企業景気予測調査との違い
似た名称の統計として、内閣府・財務省が共管する法人企業景気予測調査があります。
法人企業統計調査と同様に企業動向の調査ですが、法人企業景気予測調査は企業の景況感や売上高、経常利益、設備投資の見通しなどを調査する統計です。
一方の法人企業統計調査は、企業の経常利益や設備投資、資産などの実績を示す統計です。
法人企業景気予測調査は企業動向の予測を示し、法人企業統計調査は企業の実績を示しているという違いがあります。
法人企業統計調査とGDPの違い
法人企業統計調査と併せて注目される経済指標として、内閣府が公表するGDPがあります。
GDPは日本国内で一定期間に生み出された付加価値の合計額を表します。
数値が増加していると日本国内の経済が成長していることを示し、減少していると経済活動が弱まっていると判断できます。
法人企業統計調査は企業の経常利益や設備投資などを把握するための統計であり、GDPは日本国内の経済全体の成長度合いを表す統計です。
法人企業統計調査に関するQ&A
法人企業統計調査に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・法人企業統計調査はどこで確認できますか?
- ・法人企業統計調査は提出義務がありますか?
- ・法人企業統計調査の調査対象は?
法人企業統計調査はどこで確認できますか?
財務省の公式サイト
で確認可能です。また、メディアや経済指標カレンダーで結果が掲載される場合があります。
OANDA証券の「経済指標 予測カレンダー」でも発表予定日や公表値を確認できます。
法人企業統計調査は提出義務がありますか?
法人企業統計調査は統計法に基づく「基幹統計」に指定されているため、調査対象となった企業には調査票の報告(提出)義務があります。
提出しない場合には、罰則の対象となることがあります。
法人企業統計調査の調査対象は?
年次別調査は日本国内に所在する営利法人などが対象です。
四半期別調査は資本金が1,000万円以上の営利法人などを対象としています。
【まとめ】法人企業統計調査とは|見方・調査内容・公表日などをわかりやすく解説
法人企業統計調査とは、財務省が実施・公表する企業活動の実態を把握するための基幹統計調査です。
日本企業全体や業種別の経常利益、設備投資などを読み取れ、GDP(国内総生産)の推計や経済政策立案の基礎資料としても活用されていることから、投資家に注目されています。
調査は四半期別調査と年次別調査があり、原則として四半期別調査は6月、9月、12月、3月の上旬、年次別調査は9月上旬に公表されます。
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