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鉱工業生産とは|見方・重要性・公開日などを詳しく解説


鉱工業生産とは、鉱業、製造業など(国により範囲が異なる)における生産・出荷・在庫・在庫率など(国により対象が異なる)の動きを示す経済指標です。

結果が良いと景気拡大、悪いと景気が悪化していると考えられることから、相場参加者から景気を判断するための材料として注目されています。

本記事では、鉱工業生産の見方、重要性、公開日などを解説します。

鉱工業生産とは

まずは、鉱工業生産の内容やいつ公表されるかについて解説します。

  • ・鉱工業生産の内容
  • ・鉱工業生産の公開日

鉱工業生産の内容

鉱工業生産とは、鉱業、製造業など(国により範囲が異なる)における生産・出荷・在庫・在庫率など(国により対象が異なる)の動きを示す経済指標です。

日本では、鉱業・製造業の生産・出荷・在庫・在庫率の動きを毎月とらえる指標です。

一方、米国では、製造業・鉱業・電気・ガス公益事業が対象で、生産指数と設備稼働率が中心です。

国により対象や構成が異なる点に注意が必要です。

鉱工業生産の公開日

ここでは日米の鉱工業生産の公開日を紹介します。

日本の鉱工業生産には速報値と確報値があり、それぞれ発表日が異なります。

速報値は毎月末に前月分、確報値は毎月中旬に前々月分が発表されます。

発表は経済産業省が行います。

発表時間は速報値が8時50分、確報値が13時30分です。

以下は、2025年後半の発表予定スケジュールです。

統計対象月 速報値 確報値
2025年8月分 2025年9月30日(8時50分) 2025年10月15日(13時30分)
2025年9月分 2025年10月31日(8時50分) 2025年11月17日(13時30分)
2025年10月分 2025年11月28日(8時50分) 2025年12月12日(13時30分)
2025年11月分 2025年12月26日(8時50分) 2026年1月19日(13時30分)
2025年12月分 2026年1月30日(8時50分) 2026年2月16日(13時30分)

米国の鉱工業生産は、毎月中旬に前月分が公表されます。

発表時間は日本時間で夏時間中が22時15分、冬時間中は23時15分にあたります。

発表はFRB(連邦準備制度理事会)が行います。

以下は、2025年の米鉱工業生産の発表予定スケジュールです。

統計対象月 発表日時
2025年8月分 2025年9月16日(22時15分)
2025年9月分 2025年10月17日(22時15分)
2025年10月分 2025年11月18日(23時15分)
2025年11月分 2025年12月16日(23時15分)
2025年12月分 2026年1月16日(23時15分)

各鉱工業生産の公表日や結果はOANDA証券の「経済指標 予測カレンダー」で確認可能です。

鉱工業生産の見方

鉱工業生産をどのように見ればいいのか、結果が相場に影響を与えた事例について解説します。

  • ・鉱工業生産の見方
  • ・鉱工業生産の過去の反応例

鉱工業生産の見方

前月比や前年比が増えているか、減っているかによって、景気動向を分析できます。

数値が増加していれば景気はプラス傾向、減少していれば景気はマイナス傾向と判断されます。

また、総合指数だけでなく、出荷と在庫、分野ごとの増減も重要です。

生産が増加しても出荷が伴わず在庫が増えていれば、将来的に減産の可能性が高まり、景気の減速要因となることもあります。

市場予想との乖離も重要で、結果が予想よりも高ければ当初の見込みを上回り景気が良化していると判断され、通貨高や株高の材料になります(予想よりも低い場合は、反対の関係)。

なお、鉱工業生産の前後に発表された他の経済指標の結果によっては、異なる動きをする可能性があります。

鉱工業生産の過去の反応例

鉱工業生産がマーケットに影響を与えた事例を見ていきます。

鉱工業生産の見方

出典:TradingView

上の画像は6月米鉱工業生産が発表された2025年7月16日の22時15分前後の米ドル/円5分足チャートです。

6月米鉱工業生産は前月比で+0.3%と予想を上回り、また設備稼働率も予想の77.4%に対して77.6%と予想を上回りました。

この結果を受け、21時30分に発表された米6月PPIの鈍化によるドル売りの流れを打ち消し、6月米鉱工業生産が発表された直後の22時15分は陽線をつけました。

その後も、22時45分まで陽線を連続させて上昇しています。

このように、鉱工業生産は結果次第で、マーケットを短期的に動かす要因になる場合があります。

鉱工業生産がマーケットへ与える影響

鉱工業生産は、鉱業や製造業の生産・出荷・在庫を表しており、景気の現状や今後の見通しの判断材料となります。

鉱工業生産の数値が高いと、鉱業や製造業の生産活動や需要が活発化していると考えられ、景気が良いと判断されます。

その結果、その国の通貨が買われやすくなり、一般的には株価の上昇要因となります。

ただし、生産の増加がインフレや利上げにつながると判断される場合、株式市場では売り材料となることもあります。

反対に、鉱工業生産の数値が低いと、鉱業や製造業の生産活動や需要が鈍化していると考えられ、景気が悪化しつつあると判断されます。

その結果、その国の通貨が売られやすくなり、株価の下落要因となることがあります。

特に、市場予想と結果の乖離が大きい場合、サプライズとして瞬間的に相場が大きく動くことがあります。

鉱工業生産に関するQ&A

鉱工業生産に関するよくある質問について、回答していきます。

  • ・日本の鉱工業生産はどこで確認できますか?
  • ・中国の鉱工業生産はどこで確認できますか?
  • ・鉱工業生産が高いとどうなりますか?

日本の鉱工業生産はどこで確認できますか?

経済産業省のホームページ「鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)、製造工業生産予測指数」で確認可能です。

証券会社などの経済指標カレンダーでも発表日時や結果を確認できます。

OANDA証券では、「国別経済指標」のリンクより、日本や米国の鉱工業生産を含む各国の経済指標を確認できます。

中国の鉱工業生産はどこで確認できますか?

中国国家統計局(NBS:National Bureau of Statistics)のホームページで公表しています。

国家統計局のホームページは中国語(簡体字)で表記されているので、わかりにくい場合は、証券会社などの経済指標カレンダーでも発表日時や結果を確認できます。

OANDA証券の「経済指標 予測カレンダー」では中国や日本の鉱工業生産をはじめ、各国の経済指標の発表日や結果が表示されます。

鉱工業生産が高いとどうなりますか?

鉱工業生産が高いと生産活動が活発化していることを示し、景気が堅調だと判断され、通貨高や株価の上昇要因となります。

ただし、生産が増えていても出荷が伴わず在庫が増加している場合は、需要が弱いため、将来的に景気減速の兆しとなることもあります。

鉱工業生産が低い場合は、その逆です。

【まとめ】鉱工業生産とは|見方・重要性・公開日などを詳しく解説

鉱工業生産とは、鉱業、製造業など(国により範囲が異なる)における生産・出荷・在庫・在庫率など(国により対象が異なる)の動きを示す経済指標です。

鉱工業生産の数値が高いと、景気が良いと判断され、その国の通貨が買われやすくなり、一般的には株価の上昇要因となります。

反対に、鉱工業生産の数値が低いと、景気が悪化しつつあると判断され、その国の通貨が売られやすくなり、一般的には株価の下落要因となります。

鉱工業生産は多くの国で発表されていますが、中でも米国が特に注目されています。

OANDA証券では、鉱工業生産をはじめ投資に関わる基礎的な用語を、初心者の方向けにわかりやすく解説するコンテンツを提供しています。

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