用語解説

差金決済とは? - FX初心者向け用語解説(さきんけっさい)

「差金決済(さきんけっさい)」と聞いても何のことかわからないというFX初心者の方も多いのではないでしょうか?

今回はこの「差金決済」についてご案内いたします。

 

差金決済とは?


「差金決済」をひとことで説明すると、「現物の受け渡しを行わないで、反対売買によって生じた差額のみの受け渡しをする取引」となります。
この説明だけではわからない人も多いと思いますのでもう少し詳しくご案内いたします。

「差金決済」を理解するには対義語の「現物決済」と比較して考えると分かりやすいので、現物決済と併せてご説明します。

 

現物決済とは?

現物決済では言葉の通り、現物によって決済を行います。

一般的な売買がこれに該当します。
下の図をご覧ください。

差金決済とは? - FX初心者向け用語解説

 

①山本さんは佐藤さんに100万円の現金を渡しました。
②佐藤さんは山本さんに壺を渡しました。

この取引では、100万円と壺の現物が2者間を移動しています。
つまり現物決済です。

 

差金決済の場合は?

差金決済では、差額のお金しか動きません。
下の図を見て下さい。

差金決済とは? - FX初心者向け用語解説

 

①1月1日、山本さんは佐藤さんに100万円で壺を買うと言いました。(山本さんはお金を支払っていません。)
②同時に山本さんは佐藤さんに「将来、時価で壺をあなたに売り返す」約束をしました。(壺は佐藤さんが持ったままです。)

差金決済とは? - FX初心者向け用語解説

 

③1月25日、壺が100万円→110万円と10万円値上がりました。
④山本さんは、約束通り佐藤さんへ110万円で壺を売り返しました。
⑤佐藤さんは山本さんへ売買で生じた損益の10万円を支払いました。

この取引では、100万円はずっと山本さんの手元にあり、壺はずっと佐藤さんの手元にあります。

現物は2者間を移動せず、10万円の差額だけが移動しています。

このように差額だけが移動する決済方法を差金決済と言います。


FX取引も差金決済


FXも差金決済を使った取引です。

皆さんが円とドルを売買する時、実際の現物つまり
日本円とアメリカドルの受け渡しは行いません。
売買で生じたの損益の分だけの受け渡しを行います。

 
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