7日のニューヨーク外国為替市場でカナダドルは上昇。対米ドルでは一時1.3322カナダドル、対円では104.66円まで値を上げた。カナダ銀行（BOC）はこの日、政策金利を現行の4.50％から4.75％に引き上げることを決めたと発表。市場では金利据え置きを予想する向きが多かっただけに、カナダドル買いで反応した。
　なお、声明では「基調的なインフレは依然として高止まりしている」「インフレを持続的に2％の目標に戻すには十分に制限的ではない」「物価安定を回復するという決意を貫く」との見解が示された。

　ドル円は底堅い。24時時点では139.72円と22時時点（139.55円）と比べて17銭程度のドル高水準だった。NY勢参入後に全般ドル売りが先行した流れに沿って一時139.03円と日通し安値を付けたものの、139.00円に観測されているオプション絡みの買いが入ると持ち直した。カナダドル円中心にクロス円が上昇した影響も受けて一時139.82円と日通し高値を更新した。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出た。
　なお、米10年債利回りは3.75％台まで大幅に上昇した。BOCの利上げ再開を受けて、米金融引き締めの長期化観測が高まった。

　ユーロドルは伸び悩み。24時時点では1.0707ドルと22時時点（1.0716ドル）と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。NY勢参入後に全般ドル売りが強まると一時1.0740ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は上値が重くなった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.0703ドル付近まで下押しした。

　ユーロ円は小高い。24時時点では149.61円と22時時点（149.54円）と比べて7銭程度のユーロ高水準。ドル円の持ち直しやカナダドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出て、一時149.68円と本日高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円：139.03円　-　139.82円
ユーロドル：1.0668ドル　-　1.0740ドル
ユーロ円：148.64円　-　149.68円

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