欧州マーケットダイジェスト・8日 株まちまち・金利低下・ドル安

市場概況
(8日終値:9日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=138.94円(8日15時時点比▲0.89円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.75円(▲0.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0778ドル(△0.0068ドル)
FTSE100種総合株価指数:7599.74(前営業日比▲24.60)
ドイツ株式指数(DAX):15989.96(△29.40)
10年物英国債利回り:4.233%(▲0.018%)
10年物独国債利回り:2.402%(▲0.054%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値
前期比                ▲0.1%      0.1%
前年同期比              1.0%       1.3%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は軟調だった。しばらくは139円台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると売りが優勢となった。前週分の米新規失業保険申請件数が26.1万件と予想の23.5万件より弱い内容だったことが分かると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行。前日の安値139.03円を下抜けて一時138.81円まで値を下げた。

・ユーロドルは堅調。低調な米労働指標をきっかけに米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。2日の高値1.0779ドルを上抜けて一時1.0787ドルまで上値を伸ばした。
 なお、1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値は前期比▲0.1%と速報値から下方修正され、2四半期連続のマイナス成長となったが相場への影響は限定的だった。市場では「すでにドイツなどがGDPの下方修正を発表していたことで、ユーロ圏全体のマイナス成長もある程度想定されていたようだ」との声が聞かれた。

・スイスフランはしっかり。ジョーダン・スイス国立銀行(スイス中銀、SNB)総裁が「インフレは想定以上に長期化する見通し」「金利は比較的低く、待つのは得策ではない」と述べ、追加利上げを示唆するとスイスフラン買いが優勢となった。対ドルでは一時0.8997スイスフラン、対ユーロでは0.9692スイスフラン、対円では154.61円まで値を上げた。

・ユーロ円はもみ合い。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

・ロンドン株式相場は続落。来週の欧州中央銀行(ECB)定例理事会や米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを控えて、積極的な商いは手控えられた。セクター別ではセグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、HSBCやスタンダードチャータードなど金融株が値を下げた。

・フランクフルト株式相場は小反発。来週のECB定例理事会やFOMCなどの重要イベントを控えて、大きな方向感は出なかった。個別ではダイムラー・トラック・ホールディング(2.37%高)やハイデルベルク・マテリアルズ(2.17%高)などの上昇が目立った半面、ザルトリウス(2.83%安)やシーメンス・エナジー(2.10%安)の下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。この日発表の米雇用指標が低調だったことを受けて米国債相場が上昇すると、独国債にも買いが波及した。

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