NYマーケットダイジェスト・12日 株高・原油安・円安

市場概況
(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=139.60円(前営業日比△0.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=150.18円(△0.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0757ドル(△0.0008ドル)
ダウ工業株30種平均:34066.33ドル(△189.55ドル)
ナスダック総合株価指数:13461.92(△202.78)
10年物米国債利回り:3.74%(横ばい)
WTI原油先物7月限:1バレル=67.12ドル(▲3.05ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1969.7ドル(▲7.5ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)         <発表値>   <前回発表値>
5月米財政収支         2403億ドルの赤字  1762億ドルの黒字

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続伸。欧州市場では一時本日安値となる139.07円まで売られたものの、前週末NY時間の安値139.03円付近がサポートとして意識されると買い戻しが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)は13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとの観測が高まる一方、7月利上げの可能性を残すとみられており、円売り・ドル買いを誘った面もあった。日銀が今週開く金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策を維持するとの見方も円売りを促し、2過ぎには139.76円と日通し高値を付けた。

・ユーロドルは小反発。日本時間夕刻に一時1.0790ドルと日通し高値を付けたものの、一時は3.70%台まで低下した米10年債利回りが3.79%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いがじわりと強まった。23時前には1.0743ドル付近まで下押しした。
 もっとも、今週予定されている欧州中央銀行(ECB)定例理事会やFOMCなど重要イベントを前に大きな方向感は出なかった。

・ユーロ円は3日ぶりに反発。欧米株価や日経平均先物の上昇を受けて円売り・ユーロ買いが強まると一時150.26円付近まで上げた。ただ、日本時間夕刻に付けた日通し高値150.35円を上抜けることは出来なかった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸。FRBが13-14日のFOMCで政策金利を据え置くとの見方が強まる中、ボーイングやスリーエムなど景気敏感株中心に買いが入った。半面、原油先物相場の大幅下落を受けてシェブロンなどエネルギー株が売られた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、昨年4月以来の高値で取引を終えた。

・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。13日の5月米CPIや13-14日のFOMCなど重要イベントを前に大きな方向感は出なかった。

・原油先物相場は3日続落。今週のFOMCで今後の利上げが示唆されることへの警戒感もあり、景気を冷やしてエネルギー需要を弱めるとの思惑がくすぶっているもよう。先週末発表の5月中国生産者物価指数(PPI)が予想以上のマイナスとなったことが同国の製造業部門の弱まりを示しておりエネルギー需要を弱めるとの見方も売りの一因とされているようだ。

・金先物相場は続落。米金利上昇・ドル高が重し。金利上昇は金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味低下を意識させる。ドル高はドル建て金価格の割高感につながり圧迫要因となった。

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