欧州マーケットダイジェスト・14日 株高・ドル安・リラ高

市場概況
(14日終値:15日2時時点)
ドル・円相場:1ドル=139.35円(14日15時時点比▲0.76円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=151.36円(△0.37円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0862ドル(△0.0086ドル)
FTSE100種総合株価指数:7602.74(前営業日比△7.96)
ドイツ株式指数(DAX):16310.79(△80.11)
10年物英国債利回り:4.392%(▲0.042%)
10年物独国債利回り:2.452%(△0.029%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
5月独卸売物価指数(WPI、前月比)  ▲1.1%      ▲0.4%
4月英国内総生産(GDP、前月比)    0.2%      ▲0.3%
4月英鉱工業生産指数(前月比)    ▲0.3%      0.7%
   製造業生産高(前月比)     ▲1.9%     ▲2.0%
4月英商品貿易収支     149.96億ポンドの赤字 163.56億ポンドの赤字
4月英貿易収支       15.18億ポンドの赤字  28.64億ポンドの赤字
4月ユーロ圏鉱工業生産
前月比                1.0%      ▲3.8%・改
前年比                0.2%       ▲1.4%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は軟調。この日発表の5月米卸売物価指数(PPI)が前月比▲0.3%/前年同月比1.1%と予想の前月比▲0.1%/前年同月比1.5%を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控える中、ポジション調整目的のドル売りも出て、0時30分過ぎに一時139.29円と日通し安値を更新した。
 なお、米PPIで変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は前月比0.2%/前年同月比2.8%と前年比で予想を下回った。

・ユーロドルは堅調。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続を見込んだユーロ買いが先行したあとは、米インフレ指標の下振れを受けて全般ドル売りが進んだ。前日の高値1.0824ドルを上抜けて一時1.0864ドルと5月17日以来の高値を付けた。

・トルコリラは反発。エルドアン・トルコ大統領が「シムシェキ新財務相が中央銀行とともに迅速な措置を講じることを受け入れた」などと述べたと伝わると、シムシェキ新財務相とエルカン新トルコ中銀総裁の下で、現在の非伝統的な金融政策から政策転換が図られるとの期待が高まり、リラ買いで反応した。対ドルでは一時23.5350リラ、対円では5.95円までリラ高に振れた。

・ユーロ円は日本時間夕刻に一時150.92円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。2時前には151.40円と日通し高値を更新した。ただ、ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、大きな方向感は出なかった。

・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。前日の米国株高の流れを引き継ぎ、リスク選好ムードから買いが先行した。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株の上昇が目立ったほか、HSBCやバークレイズなど金融株の一角に買いが入った。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られ、相場の上値を抑えた。

・フランクフルト株式相場は3日続伸。前日の米国株高の流れを引き継いで買いが先行。市場では「この日結果公表のFOMCでは利上げが見送られるとの観測から、リスク資産への買いが優勢となった」との声が聞かれた。個別ではザランド(4.18%高)やボノビア(3.62%高)、シムライズ(2.16%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。

OANDA CFD

Provided by
DZH Finacial Research

「投資を面白く、投資家を笑顔に」をスローガンに、株式や為替など様々な金融マーケットの情報を提供。 豊富な経験を持つエキスパートが多数在籍し、スピーディー且つオリジナルな視点からの情報をOANDA Labに配信しています。
会社名:株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
所在地:東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー32階
商号等:【金融商品取引業者】投資助言業/【登録番号】関東財務局長(金商)907号


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » 欧州マーケットダイジェスト・14日 株高・ドル安・リラ高