中国株サマリー(20日)

市場概況
続落、人民元安で資金流出を警戒 保険株が全面安

 20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.47%安の3240.36ポイントだった。深セン成分指数は0.28%高の11305.35ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆897億4400万元だった。

 上海総合指数は終日、マイナス圏の狭いレンジでもみ合った。中国景気の先行き不透明感がくすぶるなか、人民元安に伴う資金流出が警戒された。中国人民銀行(中央銀行)が設定したきょうの人民元相場の基準値は1米ドル=7.1596元と、2022年11月30日以来およそ7カ月ぶりの元安/ドル高水準だった。人民銀はきょう、最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を前月比0.10%下げたが、市場では予想通りと受け止められ、相場への影響は限られた。セクター別では、保険が全面安のほか、不動産や観光、セメントが売られた。半面、造船や電機、ゲームが上昇した。

 A株市場では、インフラ建設の中国鉄建(601186)と中国中鉄(601390)、石油大手のシノペック(600028)、保険大手の中国太平洋保険(601601)、酒造の瀘州老窖(000568)と宜賓五糧液(000858)が続落した。通信キャリアの中国聯合網絡通信(600050)、漢方薬の東阿阿膠(000423)も売られた。一方、通信機器の中興通訊(000063)がストップ高を付けたほか、同業の武漢光迅科技(002281)が買われた。音声認識技術の科大訊飛(002230)、電子機器受託製造サービス(EMS)大手の立訊精密工業(002475)、造船の中国船舶重工(601989)は続伸した。

 上海B株指数は0.19%安の271.53ポイントと3営業日続落。深センB株指数は0.34%高の1142.39ポイントと反発した。

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