ニューヨーク外国為替市場概況・21日 ドル円、反発

市場概況
 21日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は141.88円と前営業日NY終値(141.47円)と比べて41銭程度のドル高水準だった。米連邦準備理事会(FRB)が公表したパウエルFRB議長の議会証言の事前原稿では、「インフレとの戦いにはまだ長い道のり」「今月は利上げ休止を決定したものの、FRB当局者は金利はまだ上昇する必要があるとの見解で一致している」と伝わった。米金融引き締めの長期化観測が高まると米長期金利の上昇とともにドル買いが先行し、一時142.36円と昨年11月以来7カ月ぶりの高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は上値が重くなった。パウエルFRB議長が質疑応答で「利上げの初期段階ではスピードが重要だったが、現在はそれほど重要ではない」「より緩やかなペースで金利を引き上げるのが合理的かもしれない」などと述べたことが相場の重しとなり、一時141.68円付近まで下押しした。2022年11月11日の高値142.48円がレジスタンスとして意識された面もあった。

 ユーロドルは4営業日ぶりに反発。終値は1.0986ドルと前営業日NY終値(1.0918ドル)と比べて0.0068ドル程度のユーロ高水準だった。パウエルFRB議長の米下院金融サービス委員会での議会証言が始まると、全般ドル売りが活発化。前日の高値1.0946ドルを上抜けて一時1.0991ドルと5月11日以来の高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.02まで低下した。

 ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は155.89円と前営業日NY終値(154.44円)と比べて1円45銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入ったあとは、ユーロドルの上昇につれた買いが入り一時155.92円と2008年9月以来15年ぶりの高値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:141.29円 - 142.36円
ユーロドル:1.0906ドル - 1.0991ドル
ユーロ円:154.30円 - 155.92円

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