ニューヨーク外国為替市場概況・22日 ドル円、続伸

市場概況
 22日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は143.11円と前営業日NY終値(141.88円)と比べて1円23銭程度のドル高水準だった。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが伝わると一時141.78円付近まで売られたものの、下押しは限定的だった。ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレ抑制のために追加利上げが必要」「インフレの水準はなお容認できないほど高い」と述べたうえ、パウエルFRB議長が「今年あと2回の利上げが適切となるだろう」と述べたと伝わると、米金融引き締めが長引くことが改めて意識された。5月米中古住宅販売件数が予想より強い結果となったことも相場の支援材料となり、レジスタンスとして意識されていた2022年11月11日の高値142.48円を上抜けると一時143.23円まで上値を伸ばした。

 ユーロドルは反落。終値は1.0956ドルと前営業日NY終値(1.0986ドル)と比べて0.0030ドル程度のユーロ安水準だった。パウエルFRB議長がインフレ抑制のために金融引き締めを続ける必要性を改めて強調すると、米金利の上昇とともにドル買いが活発化した。1時過ぎに一時1.0949ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は続伸。終値は156.79円と前営業日NY終値(155.89円)と比べて90銭程度のユーロ高水準。インフレ抑制のため、スイス国立銀行(SNB)や英中銀(BOE)など欧州の各中銀が利上げを発表すると、欧州中央銀行(ECB)も利上げを継続するとの見方が改めて強まった。大規模な緩和姿勢を維持する日銀との金融政策の違いが意識されて、円売り・ユーロ買いが進んだ。5時前には一時156.93円と2008年9月以来約15年ぶりの高値を付けた。
 なお、ポンド円は一時182.56円と15年12月以来の高値を付けたほか、スイスフラン円は160.00円と史上最高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:141.61円 - 143.23円
ユーロドル:1.0949ドル - 1.1012ドル
ユーロ円:155.62円 - 156.93円

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