欧州マーケットダイジェスト・26日 株安・金利低下・ユーロもみ合い

市場概況
(26日終値:27日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=143.48円(26日15時時点比△0.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.54円(△0.21円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0910ドル(△0.0004ドル)
FTSE100種総合株価指数:7453.58(前営業日比▲8.29)
ドイツ株式指数(DAX):15813.06(▲16.88)
10年物英国債利回り:4.301%(▲0.019%)
10年物独国債利回り:2.309%(▲0.044%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>   <前回発表値>
6月独Ifo企業景況感指数        88.5      91.5・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルはもみ合い。6月独Ifo企業景況感指数が88.5と予想の90.6を下回ったことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行。17時過ぎに一時1.0888ドルと日通し安値を付けた。ただ、米10年債利回りが3.67%台まで低下すると一転ユーロ買い・ドル売りが優勢に。21時30分前には一時1.0920ドルと日通し高値を更新した。もっとも、米10年債利回りが低下幅を縮めると再び上値が重くなった。
 なお、今日これまでの値幅は0.0032ドル程度と比較的小さかった。市場では「27・28・29日のNYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるまとまった規模のオプションが1.0900ドル近辺に観測されており、同水準を睨んだレンジ取引に収れんしやすい」との声が聞かれた。

・ドル円は下値が堅かった。東京時間に伝わった神田財務官の円安けん制発言に続き、松野官房長官の「(円安)急速で一方的な動きもみられる」「高い緊張感を持って注視し、行き過ぎた動きには適切に対応する」との発言を手掛かりに円買い・ドル売りが先行した。16時30分過ぎには一時142.94円と日通し安値を更新した。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。日米金融政策の方向性の違いから押し目買いなどが入ると、24時前には143.71円付近まで上昇し、アジア時間に付けた日通し高値143.73円に迫った。

・ユーロ円は底堅い動き。独経済指標の下振れを受けて一時155.75円と本日安値を付けたものの、ドル円の持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いが出ると156.71円付近まで値を戻した。

・ロンドン株式相場は6日続落。前週末の米国株相場や本日のアジア株相場が下落したことを受けて英株にも売りが波及した。欧米の金融引き締め継続への警戒感も相場の重し。セクター別ではアストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が下げた半面、BPやシェルなどエネルギー株の上昇が目立った。

・フランクフルト株式相場は6日続落。前週末の米国株相場が下落した流れを引き継ぎ、全般売りが先行。6月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことも相場の重し。個別ではラインメタル(4.14%安)やシーメンス・エナジー(2.32%安)、フレゼニウス(1.71%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。

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