NYマーケットダイジェスト・26日 株安・長期金利低下・円上値重い

市場概況
(26日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.51円(前営業日比▲0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.52円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0906ドル(△0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:33714.71ドル(▲12.72ドル)
ナスダック総合株価指数:13335.78(▲156.74)
10年物米国債利回り:3.72%(▲0.01%)
WTI原油先物8月限:1バレル=69.37ドル(△0.21ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1933.8ドル(△4.2ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。米10年債利回りが3.67%台まで低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時1.0920ドルと日通し高値を更新した。ただ、米10年債利回りが低下幅を縮めると1.0900ドル付近まで伸び悩んだ。
 なお、今日一日の値幅は0.0032ドル程度と小さかった。米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、相場は大きな方向感が出なかった。市場では「27・28・29日のNYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるまとまった規模のオプションが1.0900ドル近辺に観測されており、同水準を睨んだレンジ取引に収れんしやすい」との声が聞かれた。

・ドル円は4日ぶり反落。神田財務官や松野官房長官から円安をけん制する発言が伝わり、日本時間夕刻に一時142.94円まで売られた影響が残った。
 ただ、NY市場に限れば下値の堅さが目立った。日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが出やすく、24時前には143.71円付近まで上昇し、アジア時間に付けた日通し高値143.73円に迫った。

・ユーロ円は小幅続落。欧州市場では独経済指標の下振れを受けて一時155.75円まで売られたものの、NY市場ではドル円の持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いが優勢に。24時前には156.71円付近まで値を戻した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は6日続落。値ごろ感を背景に消費関連株や景気敏感株の一角に買いが入ると上げに転じる場面もあったが、金融引き締め長期化による景気悪化への警戒から売りが出ると失速した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。バークレイズに続き、ゴールドマン・サックスが投資判断を引き下げた電気自動車(EV)のテスラが6%超下げた。

・米国債券相場で長期ゾーンは小幅ながら続伸。株価の下落を背景に相対的に安全資産とされる米国債に買いが入ったものの、米金融引き締めが長期化するとの観測も根強く、上値は限定的だった。

・原油先物相場は3日ぶりに反発。ロシアを巡る地政学リスクから需給ひっ迫懸念が高まり、底堅く推移した。

・金先物相場は小幅に続伸。ロシア民間軍事会社ワグネルの創始者プリゴジンが週末に武装反乱を起こしたことで地政学リスクが高まり、安全資産との金が買われた。半面、情勢の緊迫化は続いているものの、反乱は1日で頓挫したこともあり一段高ともならなかった。

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