欧州マーケットダイジェスト・29日 株まちまち・金利上昇・ドル高

市場概況
(29日終値:30日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.82円(29日15時時点比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.45円(横ばい)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0872ドル(▲0.0022ドル)
FTSE100種総合株価指数:7471.69(前営業日比▲28.80)
ドイツ株式指数(DAX):15946.72(▲2.28)
10年物英国債利回り:4.382%(△0.066%)
10年物独国債利回り:2.416%(△0.101%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
5月英消費者信用残高        11億ポンド   15億ポンド・改
5月英マネーサプライM4
前月比                0.2%     ▲0.1%・改
前年比                0.0%       0.3%
6月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)▲16.1      ▲16.1
6月ユーロ圏経済信頼感指数      95.3       96.4・改
6月独消費者物価指数(CPI)速報値
前月比                0.3%      ▲0.1%
前年比                6.4%       6.1%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。日米金融政策の違いが意識される中、円売り・ドル買いが先行。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「理事会の大半が年末までに2回かそれ以上の利上げ実施を予想」「インフレ率が2%に戻るプロセス、まだ道のりは長い」と述べたことも相場の支援材料となり、一時144.70円まで値を上げた。ただ、鈴木財務相が「行き過ぎた動きがあるなら必要な対応を取る考えに変更ない」と述べたと伝わると、144.15円付近まで下押しした。
 もっとも、NYの取引時間帯に入ると再び強含んだ。1-3月期米国内総生産(GDP)確定値や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると、米金利の上昇とともに全般ドル買いが活発化。23時頃に一時144.90円と昨年11月以来の高値を更新した。

・ユーロドルは頭が重かった。6月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回ったことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0941ドルと日通し高値を更新したものの、その後失速した。好調な米経済指標を受けて全般ドル買いが進むと、一時1.0860ドルと日通し安値を付けた。

・ユーロ円は一進一退。日本時間夕刻に一時157.92円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた約15年ぶりの高値158.00円がレジスタンスとして働くと失速した。22時30分過ぎには157.28円付近まで下押しした。ただ、アジア時間に付けた日通し安値157.25円がサポートとして働くと下げ渋っている。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、大きな方向感は出なかったようだ。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。欧州中央銀行(ECB)フォーラムを無難に通過したほか、前日の米ハイテク株高などが支えとなり小高く始まったが、すぐに失速した。欧米の金融引き締め継続への警戒感が相場の重し。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、ナショナルグリッドやSSEなど公共事業株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場はほぼ横ばい。ECBフォーラムを無難に通過したことで買いが先行したものの、引けにかけて値を消した。ECBの金融引き締め長期化が景気や企業業績に与える影響が懸念された。個別ではコベストロ(2.69%安)やボノビア(2.44%安)、ブレンターク(1.62%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。独CPIの上振れでECBの利上げ長期化観測が強まると独国債に売りが出た。

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