欧州マーケットダイジェスト・30日 株高・ドル安・円安

市場概況
(30日終値:1日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.31円(30日15時時点比▲0.36円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.47円(△0.22円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0911ドル(△0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:7531.53(前営業日比△59.84)
ドイツ株式指数(DAX):16147.90(△201.18)
10年物英国債利回り:4.388%(△0.006%)
10年物独国債利回り:2.392%(▲0.024%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
5月独輸入物価指数
前月比                ▲1.4%     ▲1.7%
前年比                ▲9.1%     ▲7.0%
5月独小売売上高
前月比                0.4%     0.7%・改
前年比                ▲5.1%    ▲8.4%・改
6月仏消費者物価指数(CPI)速報値
前月比                0.2%      ▲0.1%
前年比                4.5%       5.1%
5月仏卸売物価指数(PPI)
前月比                ▲1.4%    ▲5.2%・改
5月仏消費支出(前月比)       0.5%     ▲0.8%・改
6月独雇用統計
失業率                5.7%       5.6%
失業者数変化            2.80万人    1.30万人・改
6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比                5.5%       6.1%
6月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比                5.4%       5.3%
5月ユーロ圏失業率           6.5%       6.5%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。米10年債利回りが時間外取引で一時3.8877%前後と3月10日以来の高水準を記録するとユーロ売り・ドル買いが先行。17時30分過ぎに1.0835ドルと日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり持ち直した。
 NY市場に入ると、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している5月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前年比4.6%上昇と予想の4.7%を下回ったことが分かり、全般ドル売りが活発化。欧米株価の上昇を背景にリスク・オンのドル売りも出て、一時1.0932ドルと日通し高値を更新した。

・ドル円は軟調だった。東京市場では一時145.07円と昨年11月10日以来の高値を付けたものの、政府・日銀による為替介入への警戒が高まると失速した。日本時間夕刻には松野官房長官の「為替、最近は急速で一方的動きみられる」「行き過ぎた動きには適切に対応する」との発言が伝わった。
 NY市場では、米インフレ指標の鈍化を受けて全般ドル売りが進み、一時本日安値となる144.21円まで値を下げた。欧米株高を背景にリスク・オンのドル売りも出た。ただ、前日の安値144.14円が目先サポートとして働くと144.63円付近まで下げ渋る場面もあった。

・ユーロ円は堅調。欧米株相場が堅調に推移すると投資家のリスク許容度が高まり円売り・ユーロ買いが進行。0時30分前に一時157.88円と日通し高値を更新した。ただ、前日の高値157.92円や28日に付けた約15年ぶりの高値158.00円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

・ロンドン株式相場は反発。前日発表の1-3月期米国内総生産(GDP)確定値が大幅に上方修正されたことで、米景気後退の懸念が緩和すると、投資家心理が改善し英株の買いを促した。HSBCやバークレイズなど金融株が上昇したほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われた。

・フランクフルト株式相場は反発。前日発表の1-3月期米GDP確定値が大幅に上方修正されたことで、米景気後退の懸念が緩和すると、投資家心理が改善。独株の買いを誘った。5月独小売売上高が予想を上回ったことなども相場を下支えした。個別ではザルトリウス(4.41%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(3.14%高)、シーメンス・エナジー(3.06%高)などの上昇が目立ち、全40銘柄が上昇した。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

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