欧州マーケットダイジェスト・5日 株安・金利上昇・ドル底堅い

市場概況
(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.58円(5日15時時点比▲0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.00円(▲0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0859ドル(▲0.0022ドル)
FTSE100種総合株価指数:7442.10(前営業日比▲77.62)
ドイツ株式指数(DAX):15937.58(▲101.59)
10年物英国債利回り:4.494%(△0.078%)
10年物独国債利回り:2.478%(△0.025%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
5月仏鉱工業生産
前月比                1.2%       0.8%
6月仏サービス部門PMI改定値     48.0       48.0
6月独サービス部門PMI改定値      54.1       54.1
6月ユーロ圏サービス部門PMI改定値   52.0       52.4
6月英サービス部門PMI改定値      53.7       53.7
5月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比               ▲1.9%      ▲3.2%
前年比                ▲1.5%     0.9%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。5月仏鉱工業生産が予想を上回ったことでユーロ買い・ドル売りが先行。ナーゲル独連銀総裁が「さらなる利上げが必要となるだろう」と述べたことも相場の支援材料となり、一時1.0908ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、前日の高値1.0916ドルがレジスタンスとして働くと失速した。6月ユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を下回ったうえ、欧州中央銀行(ECB)調査による1年先の期待インフレ率が前回から低下したことなどが相場の重しとなった。
 NYの取引時間帯に入ると、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢となり、一時1.0858ドルと日通し安値を付けた。なお、米10年債利回りは一時3.9395%前後と3月9日以来約4カ月ぶりの高水準を記録した。

・ドル円は下値が堅かった。欧州株相場やナイト・セッションの日経平均先物が下落したことを手掛かりに円買い・ドル売りが先行。ダウ平均が190ドル超下落したことも相場の重しとなり、前日の安値144.21円を下抜けて一時144.08円まで値を下げた。
 ただ、3日の安値143.99円がサポートとして意識されると買い戻しが進んだ。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、一時144.65円付近まで持ち直した。

・ユーロ円は上値が重かった。仏経済指標の上振れやECB高官によるタカ派的な発言を受けて一時157.72円と日通し高値を更新したものの、すぐに失速。ユーロ圏サービス部門PMI改定値の下振れを受けて156.79円の本日安値まで下落した。ユーロ圏消費者のインフレ期待が低下したことも相場の重し。

・ロンドン株式相場は3日続落。この日発表された中国と欧州の経済指標が悪化したことを受けて、世界景気が減速することへの懸念が強まると株売りが優勢となった。BPやシェルなどエネルギー株が下落したほか、HSBCやバークレイズなど金融株の下げが目立った。アングロ・アメリカンなど素材株も軟調だった。

・フランクフルト株式相場は3日続落。この日発表の6月中国Caixinサービス部門PMIや6月ユーロ圏サービス部門PMI改定値が予想を下回ったことを受けて、世界景気が減速することへの懸念が強まると売りが優勢となった。個別ではシーメンス・エナジー(5.11%安)やアリアンツ(2.56%安)、ザランド(2.35%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。ECBの利上げ継続観測を背景に売りが出た。ただ、ユーロ圏消費者のインフレ期待の低下が相場を下支えしたため、下値は限定的だった。

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