中国株サマリー(10日)

市場概況
4日ぶり反発、3200ポイント回復も上値重い、物価統計は予想下振れ

 週明け10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.22%高の3203.70ポイントだった。深セン成分指数は0.50%高の10942.83ポイントと4営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7612億4700万元だった。

 上海総合指数は始値で前週末に割り込んでいた心理的節目の3200ポイントを回復。前週末終値は6月29日以来約1週間ぶりの安値水準だっただけに、中国当局による景気刺激策の恩恵が期待できるセクターを中心に買い戻しが先行した。ただ、中国景気不安が根強いなかで指数の上値が重く、後場には一時マイナス圏に沈む場面があった。中国国家統計局が午前に発表した6月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)はともに市場予想から下振れした。

 セクター別では、公共事業が全面高となったほか、太陽光発電設備や文化・メディア、バッテリー素材、ゲームが買われた。半面、保険が全面安となり、電機、自動車も売られた。

 A株市場では、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(601012)、特定用途無線の海能達通信(002583)、映画館チェーンの万達電影(002739)が高い。観光株の中青旅控股(600138)、小売り株の中国旅遊集団中免(601888)と王府井集団(600859)も買われた。半面、家電の海信家電集団(000921)が大幅安。音声認識技術の科大訊飛(002230)、自動車株の宇通客車(600066)、非鉄金属株の中国アルミ(601600)も下落した。

 上海B株指数は0.25%安の265.57ポイントと4営業日続落。深センB株指数は0.15%安の1148.45ポイントと反落した。

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