欧州マーケットダイジェスト・13日 株続伸・金利低下・ドル安

市場概況
(13日終値:14日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=138.08円(13日15時時点比▲0.72円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=154.86円(△0.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1215ドル(△0.0084ドル)
FTSE100種総合株価指数:7440.21(前営業日比△24.10)
ドイツ株式指数(DAX):16141.03(△118.03)
10年物英国債利回り:4.422%(▲0.092%)
10年物独国債利回り:2.485%(▲0.093%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
5月英国内総生産(GDP、前月比)    ▲0.1%      0.2%
5月英鉱工業生産指数(前月比)    ▲0.6%     ▲0.2%・改
   製造業生産高(前月比)     ▲2.3%     ▲1.6%・改
5月英商品貿易収支     187.23億ポンドの赤字 146.39億ポンドの赤字・改
5月英貿易収支       65.78億ポンドの赤字  24.63億ポンドの赤字・改
6月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比                0.2%       0.2%
前年比                4.5%       4.5%
5月ユーロ圏鉱工業生産
前月比                0.2%       1.0%
前年比               ▲2.2%       0.2%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米経済指標の発表を控えてしばらくは138円台半ばでもみ合いが続いていたが、前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時138.95円と日通し高値を付けた。
 ただ、同時に発表された6月米卸売物価指数(PPI)が前日の6月米消費者物価指数(CPI)に続き、予想を下回ったことが分かると米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化観測が後退し、ドル売りが優勢に。米10年債利回りが3.75%台まで低下したことも相場の重しとなり、1時30分過ぎに一時138.03円と5月22日以来の安値を更新した。
 なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁はCNBCとのインタビューで「インフレで勝利したと宣言するのは時期尚早」「金利を制約的な領域に引き上げる必要がある」と述べ、インフレ抑制に利上げが不可欠との考えを改めて示した。

・ユーロドルはしっかり。欧州中央銀行(ECB)による利上げ継続観測が根強い一方、米インフレ指標の鈍化でFRBの利上げ長期化観測が一段と後退すると、ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。3時前には一時1.1218ドルと昨年3月以来1年4カ月ぶりの高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.82と昨年4月以来1年3カ月ぶりの安値を記録した。
 なお、ECBが公表した6月15日分の理事会議事要旨では「必要であれば、理事会は7月以降の利上げを検討することができる」との見解が示された。

・ユーロ円は小高い。欧州勢参入直後に一時154.09円付近まで売られたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。21時30分過ぎに一時155.13円と日通し高値を付けた。ただ、ドル円の失速に伴う円買い・ユーロ売りが入ると154.49円付近まで下押しする場面もあった。

・ロンドン株式相場は4日続伸。前日の米国株や本日のアジア株相場の上昇を受けてリスク選好ムードが高まると、英株にも買いが集まった。5月英国内総生産(GDP)が予想を上回ったことも投資家心理の改善につながった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株の上昇が目立った。

・フランクフルト株式相場は5日続伸。前日の米国株高や本日のアジア株高の流れを引き継ぎ、独株にも買いが入った。米インフレ指標の下振れで本日の米国株が上昇したことも相場の支援材料。個別ではコメルツ銀行(2.98%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(2.26%高)、SAP(1.94%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇した。米債高につれた。

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