NY為替見通し=ドル円、7月米消費者態度指数の1年先のインフレ期待に要注目か

市場見通し
 本日のNY為替市場のドル円は、米7月消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)での1年先のインフレ期待に注目する展開が予想される。

 ミシガン大学消費者信頼感指数での1年先のインフレ期待は、4月の4.6%から5月は4.2%、そして6月は3.3%へ低下していた。本日発表される7月米消費者態度指数での1年先のインフレ期待が低下傾向を継続していた場合、25-26日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の追加利上げはほぼ確実視されているものの、「フェドウオッチ」が織り込んでいるように、利上げ打ち止めの可能性が高まることになる。

 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、7月FOMCでの5.25-50%への利上げはほぼ確実視されているが、9月、11月、12月FOMCでは据え置き確率が高まったままであり、年内1回の利上げだけを示唆している。

 今週発表された米6月消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)がインフレ伸び率の鈍化を示して、米経済がディスインフレ局面に入った可能性を示唆していたため、1年先のインフレ期待のネガティブサプライズに警戒しておきたい。

 ドル円の上値は、27-28日の日銀金融政策決定会合でのイールドカーブコントロール(YCC)の許容変動幅の拡大への警戒感により、円・キャリートレードの手仕舞いが進んでいることで限定的だと思われる。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、7月13日の高値の138.95円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、5月16日の高値の136.68円。

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