欧州マーケットダイジェスト・17日 株安・金利低下・円失速

市場概況
(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=138.84円(17日15時時点比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.06円(△0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1240ドル(△0.0008ドル)
FTSE100種総合株価指数:7406.42(前営業日比▲28.15)
ドイツ株式指数(DAX):16068.65(▲36.42)
10年物英国債利回り:4.431%(▲0.013%)
10年物独国債利回り:2.480%(▲0.032%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。欧州株相場の下落を背景にリスク回避目的の円買い・ドル売りが先行。時間外の米10年債利回りが3.76%台まで低下したことも重しとなり、一時138.00円と日通し安値を更新した。
 ただ、7月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が1.1と予想の▲3.4に反してプラスになったことが伝わると買い戻しが優勢に。イエレン米財務長官が「米国のリセッションは想定していない」「米景気は減速したが、労働市場は非常に力強い」などと述べたことも相場の支援材料となり、前週末の高値139.16円を上抜けて一時139.41円まで値を上げた。
 もっとも、139円台では戻りを売りたい向きも多く、上値は限定的だった。日銀が現行の金融緩和策を修正するとの観測も根強く、2時過ぎには138.74円付近まで下押しした。

・ユーロドルは下値が堅い。根強い欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.1249ドルと日通し高値を付けたものの、予想を上回る米経済指標を受けてユーロ売り・ドル買いが優勢になると、前週末の安値1.1204ドルを下抜けて一時1.1203ドルと日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、1.12ドル台半ばまで持ち直している。米長期金利の低下なども相場を下支えした。

・ユーロ円は底堅い。20時前に一時本日安値となる155.10円まで値を下げたものの、ドル円の持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いが優勢になると156.34円と日通し高値を更新した。

・ロンドン株式相場は続落。4-6月期中国国内総生産(GDP)が予想を下回り、中国経済の回復の弱さが懸念されると、英株にも売りが出た。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株に売りが出た。半面、HSBCやバークレイズなど金融株の一角に買いが入った。

・フランクフルト株式相場は続落。4-6月期中国GDPが予想を下回ったことで、中国経済の回復の弱さが懸念されると、株売りが優勢となった。個別ではボノビア(2.14%安)やインフィニオン・テクノロジーズ(1.65%安)、ザルトリウス(1.25%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。

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