先週金曜日（2023年6月2日）のユーロ円動向振り返り

２日（金）のユーロ円は149円前半を下回ることなく底堅く推移し、上値を徐々に伸ばす展開でした。
その後、米雇用統計発表直後に下押しする場面もありましたが、日中安値を下回ることはなく、逆に上昇トレンドを形成して週末を迎えました。

なお、ECBのパネッタ専任理事は、ECBは追加利上げするだろうが遠くない将来に利上げサイクルは終了するだろうという趣旨の発言をしています。
米国よりも長期間にわたる利上げの示唆であり、これも円安に寄与した可能性があります。

本日（2023年6月5日）のユーロ円チャートテクニカル分析

（チャートは2023年6月5日7時のもの。「Orderbook３」を表示）

「オーダーブック」を見ると、厚めの買い注文が148円付近に特に集中しており、ここが目先のサポートラインになり得ます。
一方、厚めの売り注文が150円台後半から151円にかけて入っており、直近高値が意識されている模様です。
なお、149円台前半にも多数の売り注文があり、この付近にあるサポートラインが注目されている可能性があります。

「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
>オーダーブックをMT4/5に表示するインジケーター「Orderbook3」はこちら
>Web版オーダーブックはこちらから

ユーロ円と他の通貨ペアとの相関分析

（画像は2023年6月5日7時のもの）

過去24時間の相関関係を見ると、ユーロ円と相関が強かったのはドル円、ポンド円、豪ドル円でした。
円を含む主要通貨ペアはおおむね同じような値動きになっています。
また、逆相関となっているのはユーロ米ドルとポンド米ドルでした。
なお、豪ドル米ドルは逆相関になっておらず、むしろ弱い相関関係を確認できます。

相関性分析ツールは、以下よりご確認下さい。
>相関性チェックツール

ユーロ、円を含む主要8通貨の通貨強弱分析

（画像は2023年6月5日7時のもの）

直近で最も強い通貨は豪ドル、最も弱い通貨は円です。
円は時間を追うごとに弱くなり、米雇用統計が発表されたあたりからさらに弱くなりました。
ユーロは直近24時間を通して徐々に弱さが拡大し、米雇用統計発表後もその傾向に変化はありませんでした。

通貨の強弱チャートは、以下よりご確認下さい。
>通貨の強弱チャート

またEUR/JPY(ユーロ/日本円)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>EUR/JPY(ユーロ/日本円)リアルタイムレート

今週のユーロ円の注目材料

6月5日（月）16:50　（フランス）5月サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値）
6月5日（月）16:55　（ドイツ）5月サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値）
6月5日（月）17:00　（ユーロ）5月サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値）
6月5日（月）18:00　（ユーロ）4月卸売物価指数（ＰＰＩ）（前年同月比、前月比）
6月5日（月）22:00　（ユーロ）ラガルド欧州中央銀行(ＥＣＢ)総裁、発言
6月6日（火）15:00　（ドイツ）4月製造業新規受注（前年同月比、前月比）
6月6日（火）18:00　（ユーロ）4月小売売上高（前年同月比、前月比）
6月7日（水）15:00　（ドイツ）4月鉱工業生産（前年同月比、前月比）
6月8日（木）8:50　（日本）1-3月期四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、改定値）（前期比、年率換算）
6月8日（木）8:50　（日本）4月国際収支・貿易収支
6月8日（木）18:00　（ユーロ）1-3月期四半期域内総生産（ＧＤＰ、確定値）（前年同期比、前期比）

本日発表予定の経済指標はこちら

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