まとめ
- ・豪準備銀行が政策金利を0.25%引き上げ
- ・追加利上げ示唆で豪ドル/円は円安基調
- ・今週は豪雇用統計と日本の政策金利発表に注目
2023年6月5日週の振り返り
先週の豪ドル/円は上昇圧力が強い一週間でした。
5日(月)は先々週末の上昇トレンドを継続できず、横ばいからやや円高方向で推移しました。
しかし、6日(火)に豪準備銀行が政策金利を0.25%引き上げて4.10%とすると、豪ドル/円は急伸で反応しました。
さらに、CPI(消費者物価指数)の上振れを示唆したため、次回も政策金利が引き上げられるとの予想が台頭しました。
7日(水)には豪GDPが発表され、市場予想よりも低い前期比+0.2%となりました。
これを受けて豪ドル/円はやや円高になりましたがすぐに反発し、その後は狭い範囲のレンジ相場になりました。
9日(金)になると政策金利の先高観が再び注目されて上昇し、そのまま取引を終えました。
結局、週足終値は前週末と比べて150銭の円安となりました。
2023年6月12日週の見通し
日足チャートを見ると、豪ドル/円はやや円高になりながらレンジ相場を形成してきました。
しかし、直近でレジスタンスラインの93円を超えて上昇したため、円安トレンドに転換する可能性があります。
次のレジスタンスラインが96円付近と99円弱で確認でき、このあたりを上値の目途として想定できます。
反落する場合は、93円がサポートラインになりやすいと考えられます。
なお、今週の経済指標では、15日(木)の豪雇用統計と16日(金)の日銀金融政策決定会合に注目です。
豪雇用統計で強い数字を確認できれば、豪州の政策金利先高観がさらに強くなる可能性があります。
また、日銀が今後も金融緩和策を継続するかどうかにも注目が集まっています。
政策変更の内容によっては円高にも円安にも振れる可能性があるので、警戒が必要です。
豪ドルに関わる経済指標発表スケジュール
6月15日(木)(日本)日銀・金融政策決定会合(1日目)
6月15日(木)8:50 (日本)4月機械受注(前年同月比・前月比)
6月15日(木)8:50 (日本)5月貿易統計(通関ベース、季調前・季調済)
6月15日(木)10:30 (豪州)5月失業率、5月新規雇用者数
6月15日(木)11:00 (中国)5月小売売上高(前年同月比)
6月15日(木)11:00 (中国)5月鉱工業生産(前年同月比)
6月16日(金)時刻未定 (日本)日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
6月16日(金)15:30 (日本)植田和男日銀総裁、定例記者会見
豪ドルとはどのような通貨なのか、その特徴など基礎知識について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。
>豪ドル(オーストラリアドル)とは?今後の見通しや6つの特徴を解説
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