WTI原油見通し「欧州のリセッションの影響を受けた可能性あり。今後の値動きは材料次第か」(2023年6月12日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年6月9日)のWTI原油動向振り返り

  • 終値:70.32(+0.599)<-0.84%>

※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

USOILは続落。
9日(金)は材料に乏しく、前日のトレンドを引き継ぎました。
サウジアラビアによる原油減産が7月に控えており、これは原油高要因です。
その一方、ユーロ圏がリセッション入りしており、今後の世界的な景気後退が意識された可能性があります。
しかし、価格は1バレルあたり70ドル台を維持しており、日足チャートも狭いレンジ内での推移となっています。
今後の動きは材料待ちの面もありそうです。

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年6月12日)のチャートテクニカル分析

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年6月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

大局としては、大きな下落→上昇→下落で推移した後に、フィボナッチの引かれた下落波動の高値と安値の間を動く小幅のレンジとなっています。
ローソク足は平均足と絡み合い、平均足は頻繁に色を変えて上下にヒゲを出していることから、方向感はない状態です。
現在は、ローソク足が平均足を下回っているため売り優勢と考えられます。

<1時間足チャート分析>

大きく下げてからいったんは戻りを見せたものの、中期サポートラインの水準でサポートされた状況です。
注目は中期サポートラインでサポートされるかで、下抜けするなら下ヒゲが出たサポートラインまで下げる可能性があります。
ここから反転上昇する場合は、中期サポートラインや平均足を上回る必要があります。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

直近のWTI原油価格は70.320ドルです。
2023年1月からレンジ状態が続いていますが、7月のサウジアラビアの減産が材料となって価格が動く可能性があります。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート

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OANDA Lab編集部

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