天然ガス見通し(市況ニュース):天然ガス価格、上下に大きく振れるも直近高値に迫れず。高値再トライはあるか(2023年6月23日)

マーケットレポート

昨日(2023年6月22日)の天然ガス動向振り返り

  • 終値:2.58(+0.036)<+1.42%>

※OANDAが提供する商品CFD「天然ガス(NATGAS)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

NATGASは大きく上下に振れる展開になりました。
米エネルギー情報局(EIA)が6月16日(金)時点の週間在庫統計を発表し、前週比で95bcf(10億立方フィート)の増加となりました。
この数字は前週よりも大きく、NATGASにとって価格下落要因となりました。
その一方で、テキサス州を中心とした地域の気温は引き続き高く、冷房需要が高水準になると見込まれています。
これを受けて価格はトレンドを形成できず、上下に大きく動いて推移しました。

【天然ガス(NATGAS)】本日(2023年6月23日)のチャートテクニカル分析

【天然ガス(NATGAS)】本日(2023年6月23日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月23日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

フィボナッチの引かれた上昇波動の38.2%水準で押し目を作り、そこから反転上昇している展開です。
昨日は一時的に下落したものの、長い下ヒゲの陽線を作って引けました。
平均足は陽連しながら実体や上ヒゲを長くしており、その上をローソク足が推移しています。
これは買い優勢を示しています。
しかし、2日連続の陽線を作りながらも20日の大陰線の下落分を回復できておらず、直近高値を更新できるかどうかに注目です。

<1時間足チャート分析>

直近は上昇波動が形成されていましたが、高値圏で上下に大きく振れてもみ合う展開に転じています。
こうした中、一時的に平均足が陰線になりましたが現在は陽線に戻っており、上昇トレンドが継続しています。
また、ローソク足は平均足の上に抜け出しており、買い優勢を示しています。
現在は、中期レジスタンスラインで頭を押さえられた形となっており、上昇するにはこの水準を上抜けていく必要があります。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズの発表によると、米国内石油リグの稼働数は前週比で4基減少し、減少トレンドが継続しています。
一方、天然ガスは前週から5基減少して130基となり、直近1か月で最も大きな減少数になりました。
2022年末以降、原油と天然ガスのリグ数は減少傾向にあります。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

また天然ガス(NATGAS)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>天然ガス(NATGAS)リアルタイムレート

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