米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):追加利上げの可能性で神経質な相場に(2023年6月29日)

マーケットレポート

昨日(2023年6月28日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):33910.0(-25.0)<-0.07%>
    US100(米国100株価指数):15010.2(+68.0)<+ 0.46%>
    US500(米国500株価指数):4387.9(+8.3)<+0.19%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

6月28日、パウエルFRB議長はポルトガルで開かれた会合にて、「今後利上げすることについて、検討から外していない」という趣旨の発言をし、7月のFOMC以降の追加引き締めを匂わせました。

また、物価安定のために現在の金利水準が、「十分に景気抑制的ではないかもしれない」とも発言し、市場では利上げで景気が圧迫される可能性が意識されました。

今後注目される経済指標としては、FRBがインフレ動向を見極める上で重視している、コア個人消費支出(PCE)価格指数、新規失業保険申請件数などが今週に控えています。

個別で見ていくと、エヌビディアが1.8%の下降、インテルが1.6%の下降、アドバンスト・マイクロ・デバイシス(AMD)が0.2%の下降となりました。
これらは、バイデン政権が、AI向け半導体の対中国への輸出について新たな規制を検討していると、ウォール・ストリート・ジャーナルで報じられたことがきっかけと見られます。

一方で、アップルは一時的ですが過去最高値を更新、テスラは2.4%の上昇、アルファベット(グーグル)は1.6%の上昇、マイクロソフトは0.4%の上昇となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年6月29日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年6月29日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月29日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足チャートでは、大きく下ヒゲを伸ばしている実体が短い陰線で引けました。
平均足は陽線を保っているものの上下にヒゲが長く、実体部が短い状態です。
ローソク足が平均足と近い価格帯で推移していることから見ても、相場に迷いがある状態と考えられます。

<1時間足チャート分析>

1時間足は大きく下げるものの、それからの反発も大きいという展開となりました。
平均足の色は陰線に変わりましたが、その上にローソク足が突き抜けている状態で、安定して値動きしているとはいえません。
さらに反転上昇していく場合、すぐ上の中期、長期のレジスタンスラインを抜けるかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年6月29日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年6月29日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月29日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前々日に続いて陽線で引けて、一連の上昇に対するフィボナッチ23.6%での反発となりました。
ローソク足の先端が平均足の実体部よりも上に位置しており、平均足自体はずっと陽線が並んでいるので、上昇トレンドは継続していると考えられます。
フィボナッチの基準になっている、最高値を目指していくかが注目されます。

<1時間足チャート分析>

平均足を見ると、数本分は陰転したものの再び陽連しており、上昇トレンドに回帰したと考えられるパターンです。
ローソク足は、長い陽線をつけて中期のレジスタンスラインを一気に上に抜けるものの、その後に長い陰線を伸ばして乱高下する展開となりました。
今後は、すぐ上の中期レジスタンスラインがターゲットになりそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年6月29日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年6月29日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月29日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

平均足は長く陽線が続いており、全体としては上昇トレンドが続いていると考えられます。
その状態にあって、一時的にローソク足は平均足の実体部を下に抜けるもののフィボナッチ23.6%の先で反発しました。
2本続けて陽線が並び、再び平均足実体部の上にローソク足の終値が出ました。

<1時間足チャート分析>

平均足は短い陰線の期間を挟んで陽転していますが、その平均足を挟んで上下に長く陽線と陰線が伸びる乱高下する展開となりました。
また平均足の実体部が短く、上下にヒゲを伸ばしているため、大局は上昇と考えられるものの、安定したトレンドが出ているとまではいえないようです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年6月29日7時45分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
トップ10全銘柄が前週比でプラス推移する、世界的な株高の展開となりました。
1位は米国のUS2000で、前週比騰落率が+2.37%の大幅な上昇。
他に米国株価指数だと、US500が8位、US100が9位にランクインしていますが、US30は圏外となりました。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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OANDA Lab編集部

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