まとめ
- ・先週はレンジ相場で展開した
・各種経済指標に敏感に反応しており、今後も注意が必要
・今週は豪準備銀行の政策金利発表に注目
2023年6月26日週の振り返り
先週の豪ドル円は経済指標に敏感に反応し、結果としてレンジ相場になりました。
日豪金利差を意識した円売り豪ドル買いは根強く、26日(月)から27日(火)にかけて徐々に円安になりました。
しかし、28日(水)に豪CPI(消費者物価指数)が発表され、前年同月比で+5.6%になりました。
これは市場予想よりも低い数字であり、豪ドル円は急速に円高になりました。
CPI発表直後の円高が落ち着いた後も、豪ドル売りは継続しました。
その後、29日(木)に豪小売売上高が発表され、こちらは事前予想を上回る+0.7%となりました。
これを受けて市場は買いで反応し、その勢いを維持したまま週末を迎えました。
結局、週足終値は前週末と比べて16銭の円安となりました。
2023年7月3日週の見通し
日足チャートを見ると、直近は円安が急速に進んだ後でやや戻している状態です。
現状は円高に転換したとはいえず、次の材料を待っています。
現在の動きが押し目になるには直近高値の97.67円を超える必要があり、この水準に注目です。
これを超えると、98.90円の高値が視野に入ります。
一方、円高方向では93円にサポートラインを確認できます。
現在値からは遠いものの、急速に上げた後であるだけに、急落への警戒が必要です。
なお、今週は豪準備銀行の政策金利発表があります。
CPIは下げたものの小売売上高は強く、豪準備銀行がどのように判断するのかに注目が集まります。
豪ドルに関わる経済指標発表スケジュール
7月3日(月)8:50(日本)4-6月期日銀短観・四半期大企業全産業設備投資(前年度比)
7月3日(月)8:50(日本)4-6月期日銀短観・四半期大企業製造業先行き・業況判断
7月3日(月)8:50(日本)4-6月期日銀短観・四半期大企業非製造業先行き・業況判断
7月3日(月)10:30(オーストラリア)5月住宅建設許可件数 (前月比)
7月3日(月)10:45(中国)6月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
7月4日(火)13:30(オーストラリア)豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
7月5日(水)10:45(中国)6月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
豪ドルとはどのような通貨なのか、その特徴など基礎知識について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。
>豪ドル(オーストラリアドル)とは?今後の見通しや6つの特徴を解説
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