米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):個人消費支出(PCE)伸び率縮小でハイテク株高に(2023年7月3日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年6月30日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34392.5(+275.5)<+0.81%>
    US100(米国100株価指数): 15171.4(+206.6)<+1.38%>
    US500(米国500株価指数):4447.7(+46.1)<+1.05%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

注目度が高かった米国の個人消費支出(PCE)物価指数が6月30日に発表され、前年同月比の伸び率は3.8%の上昇でした。
前月の伸び率は4.3%だったので、2か月ぶりに縮小しています。
また、この指標のコア指数(価格変動が激しいエネルギーと食品を抜いたもの)は、4.6%の上昇と、前月の4.7%上昇から鈍化しています。
これらの結果からインフレ予想が後退し、7月で利上げが終了するのではないかという見方が広まっています。

利上げペースのスローダウン予想から、ハイテク株に買いが集まる結果となりました。
アップルは、時価総額が昨年1月以来の3兆ドルの大台に到達し、終値は2.3%の上昇となりました。
また、ザラ場で一時194.48ドルという過去最高値をつけています。

同様に、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾン・ドットコム、メタ・プラットフォームズが、1.6~3.6%の上昇となっています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年7月3日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年7月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月3日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日は非常に大きな上昇となりました。
直近の高値を試すものの抜けきれず、僅かに届かず反転する形で引けています。
この上昇でローソク足は完全に平均足を上に突き抜けています。
平均足も陽線の連続出現を保っており、上昇トレンドがいまだ続いていると考えられそうです。

<1時間足チャート分析>

複数の短期、そして中期のレジスタンスラインを一気に上に抜ける、強い上昇の動きとなっています。
平均足の色は陽線が連続しており、なおかつ実体部分が長く、上のみにヒゲが伸びています。
ローソク足との位置関係を見ても上昇トレンドと考えられます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年7月3日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年7月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月3日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日は長い陽線となり、ローソク足の先端が再び平均足の上に飛び出しました。
平均足は長く陽線が続いており、大局は変わらず上昇トレンドと見られます。
今回の一時的な下落は、フィボナッチの23.6%で押し目をつける形となりました。
直近高値を試していくかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

中期のレジスタンスラインを一気に上に抜けて、平均足のずっと上にローソク足が位置する上昇トレンドを思わせる形状になっています。
平均足の色は陽線が継続中、実体部も長く、ヒゲは上ヒゲのみと、こちらも上昇トレンドを思わせます。
すぐ上の中期レジスタンスラインを抜けられるかがポイントになりそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年7月3日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年7月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月3日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日は一気に上昇して、直近の高値を僅かに上抜けしたところで少し戻って引けました。
平均足は陽線が連続出現中、ローソク足がその上に並んでおり、上昇トレンドが継続していると考えられます。
一時的に下落する場合の目安は、安値から高値に引かれたフィボナッチを基準にできそうです。

<1時間足チャート分析>

一気に上昇することで、長期のレジスタンスラインに到達し、何回か反落したものの一時ブレイクに成功しています。
平均足のずっと上をローソク足は推移しており、平均足の色は連続して陽線です。
今週は、一度ブレイクした長期のレジスタンスラインとの絡みがポイントになりそうです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年7月3日7時45分のもの)

10位のUS100でも前週比の騰落率+1.83%と、全体的に株高の展開になっています。
他に米国の株価指数を見ていくと、US2000が2位、US500が7位、US30が8位にランクインしており、米国の株が好調であることがうかがえます。
1位はFRA40となりました。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年7月3日7時45分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
売り(Short)が僅かに減少し、買い(Long)が僅かに増加、その結果Netの売り越しが少し減少しました。
これで4週連続で売り越しの減少です。
未決済建玉(Open Interest)は横ばいでした。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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OANDA Lab編集部

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