WTI原油見通し(市況ニュース):米国の景気後退懸念が緩和。日足チャートはレンジでの推移が続く(2023年7月3日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年6月30日)のWTI原油動向振り返り

  • 終値:70.344(+0.659)<+0.95%>

※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

USOILは3連騰しました。
米PCE(個人消費支出)デフレーターでインフレーションの緩和が確認されると、米政策金利の引き上げ緩和期待が広がってUSOILは上昇しました。
また、景気減速懸念の後退やドルの下落も価格上昇に寄与しました。
しかし、景気減速懸念が完全に消えたわけではなく、日足チャートのUSOIL価格は緩やかに価格を切り下げる展開が続いています。
なお、CFTC(米商品先物取引委員会)による原油の投機的ネットポジションが公開され、およそ13万8,000の買い越しとなりました。
中長期的に買い越し幅は減少しており、この動きは日足チャートの価格推移と同じトレンドになっています。

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年7月3日)のチャートテクニカル分析

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年7月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月3日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

フィボナッチの引かれた下落波動の高値と安値の間のレンジで推移しています。
ローソク足はレンジの下限を試したあとに3連続陽線をつけ、レンジの中心まで戻しつつあります。
ただし、平均足はローソク足と絡み合い、実体は短く上下に長いヒゲを出しており、もみ合い相場が続いていることを示唆しています。
ここから上を目指す場合は直近高値を更新してレンジ上限に到達できるか、下落する場合はレンジ下限で反発するかに注目です。

<1時間足チャート分析>

大局は高値と安値を切り上げており、上昇トレンドを形成しています。
頭を押さえられている場面はあるものの、平均足がサポートラインとなっており、下値は底堅い状況です。
また、平均足は陽連中で、ローソク足は平均足よりも上に位置していることから、買いの勢いが強いことを表しています。
目先は、直近高値をブレイクして上昇トレンドを継続できるかです。
下方向に動く場合は、平均足でサポートされるかがポイントになりそうです。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

米国の原油リグ稼働数は減少傾向を続けており、前週と比較すると、6基減少した546基です。
WTI原油価格は60ドル台〜70ドル台のレンジで推移しています。
日足チャートでは緩やかに高値を切り下げています。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート

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