WTI原油見通し(市況ニュース):プラス材料が出るも反落。方向性のないレンジ相場が続く(2023年7月4日)

マーケットレポート

昨日(2023年7月3日)のWTI原油動向振り返り

  • 終値:70.033(-0.311)<-0.44%>

※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

USOILは反落しました。
サウジアラビアが7月から始めた自主的な原油減産について、8月も継続すると発表しました。
また、ロシアも原油輸出を減らす旨を公表し、これは供給減少を意味するため価格にプラスに寄与しました。
しかし、米ISM製造業景況指数が市場予想を下回るなど景気の先行き不安も根強く、USOILは反落して取引を終えました。
なお、7月4日(火)は独立記念日で米国は休場であり、ポジションを一方向に傾けづらいという事情も重なった模様です。

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年7月4日)のチャートテクニカル分析

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年7月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月4日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

大局は、フィボナッチの引かれた下落波動の高値と安値の間での推移が続いています。
ローソク足は3連続陽線をつけたあと、さらに上昇傾向を見せていましたが、長い上ヒゲを作って反落しました。
平均足はローソク足と絡み合い、上下に長いヒゲを出していることから、方向性のない状態を示しています。
ローソク足に長い上ヒゲが出ており上値は重く、ここからレンジ上限に達するには直近高値を明確に上抜ける必要がありそうです。

<1時間足チャート分析>

上昇トレンドが継続していましたが、高値圏で頭を押さえられ、大陰線を連続して平均足を下抜いた状況です。
平均足を見ても陽連から陰連に転換し、これまで上で推移していたローソク足が下抜いていることから、直近は売りの勢いが強くなっていると考えられます。
ただし、平均足は上下に長いヒゲをつけており、相場自体はもみ合いを示しています。
ここから上昇するなら直近高値をブレイクできるかがポイントになりそうです。
下げる場合は、中期サポートラインで反発するかに注目です。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

米国の原油リグ稼働数は前週よりも6基減少した546基で、減少傾向を続けています。
WTI原油価格は60ドル台〜70ドル台のレンジで推移しています。
景気の先行き不安が原油の上値を重くしている要因の一つと考えられます。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート

OANDA CFD
Twitter Youtube

Published by
OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » WTI原油見通し(市況ニュース):プラス材料が出るも反落。方向性のないレンジ相場が続く(2023年7月4日)