昨日(2023年7月5日)のユーロ円動向振り返り
昨日の日中のユーロ円は材料に乏しく、横ばいで推移しました。
しかし、夕刻になると、ナーゲル・ドイツ連銀総裁が追加利上げの必要性を示しました。
続いて、ビスコ・イタリア中銀総裁が、十分な期間にわたって高金利を維持可能な旨を発言しました。
これを受けて、ユーロ円は円安で反応しました。
しかし、同時刻付近では各種経済指標が発表されており、ユーロ圏PMI(サービス部門購買担当者景気指数)改定値が市場予想を下回るなど弱い数字となり、結果としてユーロ円は乱高下しました。
日付が変わるころになると市場は落ち着きを取り戻し、横ばいで推移して1日の取引を終えました。
本日(2023年7月6日)のユーロ円チャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月6日7時のもの。「Orderbook3」を表示)
「オーダーブック」を見ると、特に厚い買い注文が158円台前半に確認できます。
この水準は現在値よりも円安であり、また、レンジ相場の上限よりも上にあります。
円安に推移する可能性が意識されている模様です。
その他、154円台後半から157円付近にかけて買い注文が断続的に発注されており、買い意欲の強さが分かります。
また、売り注文は156円台後半と158円台前半が厚くなっています。
これらは現在のレンジ相場の上下に位置しており、レンジ相場を挟む2本のラインに注目が集まっている模様です。
その他、157円付近から158円にかけても売り注文が集まっています。
この価格水準はレンジ相場に収まる範囲であり、円高に進むと見込んでいるトレーダーが多いと考えられます。
「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
>オーダーブックをMT4/5に表示するインジケーター「Orderbook3」はこちら
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ユーロ円と他の通貨ペアとの相関分析
(画像は2023年7月6日7時のもの)
過去24時間の相関関係を見ると、ユーロ円と相関関係にあったのはポンド円、豪ドル円、ユーロドル、そして豪ドル米ドルでした。
ドル円やポンドドルとも弱い相関関係を確認できます。
一方、逆相関となった通貨ペアはありませんでした。
相関性分析ツールは、以下よりご確認下さい。
>相関性チェックツール
ユーロ、円を含む主要8通貨の通貨強弱分析
(画像は2023年7月6日7時のもの)
直近で最も強い通貨はドル、最も弱い通貨は豪ドルです。
円は夕刻までおおむねマイナス圏で推移しましたが、それ以降は大きくプラスに転じ、そのままプラス圏で1日の取引を終えました。
ユーロは夕刻から夜にかけてプラス幅を大きくしたものの、22時ごろから徐々にプラス幅を縮小し、最終的にゼロ付近で推移しました。
通貨の強弱チャートは、以下よりご確認下さい。
>通貨の強弱チャート
またEUR/JPY(ユーロ/日本円)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>EUR/JPY(ユーロ/日本円)リアルタイムレート
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OANDA Lab編集部
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