先週金曜日（2023年7月7日）のユーロ円動向振り返り

ユーロは円高後に荒い値動きになりました。
日中の円は主要先進国通貨に対して強くなり、ユーロ円も連れて円高になりました。
また、ドイツの鉱工業生産が前回比で悪化し、これも円高を支援しました。

その後、米雇用統計が発表されると、ユーロ円は乱高下の展開となりました。
米雇用統計の影響を受けてユーロ圏の債券利回りは低下で反応しましたが、ユーロ円はトレンドを形成せず、徐々に落ち着きを取り戻して週末を迎えました。

本日（2023年7月10日）のユーロ円チャートテクニカル分析

（チャートは2023年7月10日7時のもの。「Orderbook３」を表示）

「オーダーブック」を見ると、厚い買い注文が154円台半ばから155円台後半にかけて確認できます。
この価格帯は現在値よりも円高に位置しており、サポートラインも確認できます。
これらが意識されている可能性があります。
また、156円台前半で特に厚い買い注文があります。
この水準ではレジスタンスラインが確認でき、これに注目が集まっていると考えられます。

その一方、売り注文は157円台後半から158円台前半にかけて厚くなっています。
レンジ相場の上限付近に位置しており、これを狙った注文だと想定できます。
また、156円付近にも厚い売り注文があります。
これは現在値付近であり、レジスタンスラインも確認できるため、これらが意識されている模様です。

「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
>オーダーブックをMT4/5に表示するインジケーター「Orderbook3」はこちら
>Web版オーダーブックはこちらから

ユーロ円と他の通貨ペアとの相関分析

（画像は2023年7月10日7時のもの）

過去24時間の相関関係を見ると、ユーロ円と相関関係が強いのはドル円、ポンド円、そして豪ドル円です。
一方、逆相関の関係になっているのはユーロドル、ポンドドル、そして豪ドル米ドルです。

相関性分析ツールは、以下よりご確認下さい。
>相関性チェックツール

ユーロ、円を含む主要8通貨の通貨強弱分析

（画像は2023年7月10日7時のもの）

直近で最も強い通貨は円、最も弱い通貨はドルです。
円はわずかにプラス圏で推移していましたが、14時ごろからプラス幅を大きくしました。
ユーロはゼロをわずかに下回る水準で推移しました。
マイナス幅がやや大きくなる場面もありましたが、最終的にゼロ付近で取引を終えました。

通貨の強弱チャートは、以下よりご確認下さい。
>通貨の強弱チャート

今週のユーロ円の注目材料

7月10日（月）8:50（日本）5月国際収支・貿易収支
7月11日（火）15:00（ドイツ）6月消費者物価指数（ＣＰＩ、改定値）（前年同月比、前月比）
7月11日（火）18:00（ドイツ）7月ＺＥＷ景況感調査（期待指数）
7月11日（火）18:00（ユーロ）7月ＺＥＷ景況感調査
7月12日（水）8:50（日本）5月機械受注（前年同月比、前月比）
7月12日（水）11:00（ニュージーランド）ニュージーランド準備銀行（ＲＢＮＺ、ＮＺ中央銀行）政策金利
7月12日（水）21:30（米国）6月消費者物価指数（ＣＰＩコア指数）（前年同月比、前月比）
7月12日（水）21:30（米国）6月消費者物価指数（ＣＰＩ）（前年同月比、前月比）
7月12日（水）23:00（カナダ）カナダ銀行 政策金利
7月13日（木）18:00（ユーロ）5月鉱工業生産（前年同月比、前月比）
7月13日（木）20:30（ユーロ）欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会議事要旨

本日発表予定の経済指標はこちら

またEUR/JPY(ユーロ/日本円)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>EUR/JPY(ユーロ/日本円)リアルタイムレート

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