米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):CPIが利上げペースに影響するか注目(2023年7月12日)

マーケットレポート

昨日(2023年7月11日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34268.0(+308.5)<+0.91%>
    US100(米国100株価指数):15139.8(+76.2)<+0.51%>
    US500(米国500株価指数):4443.4(+28.3)<+0.64%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

7月11日の米国株は、欧州市場の株価が上昇した流れを引き継ぎ、景気後退の懸念が和らぐ観測から続伸しました。

本日7月12日に発表される、注目の米消費者物価指数(CPI)は、食品とエネルギーを除いたコア指数の伸びが鈍化すると予想されています。
FRBがインフレの先行きを判断する指標としてこの指数を重視しており、追加利上げのペースが場合によっては緩まるという見方も一部あります。
とはいえ、米国の雇用が堅調であることから、年内2回の追加利上げを織り込んでいるという見方もあります。

個別で見ていくと、アクティビジョン・ブリザードが10%の上昇となりました。
これは、サンフランシスコ連邦地方裁判所が、マイクロソフトによる同社買収を巡り、連邦取引委員会が求めていた仮差し止め請求を退けたことの影響と思われます。

また、顧客管理ソフト大手のセールスフォースは3.9%の上昇に。
これは同社がクラウドとマーケティングサービスの一部を7年ぶりに値上げすると発表したことが買い材料となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年7月12日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年7月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

昨日は10日に続いてさらに大きな上昇となり、ローソク足の先端は平均足の価格水準を上に抜けました。
平均足の上をローソク足が何度も通過する展開が続いており、平均足の実体部が非常に短く、ヒゲも上下に伸びているため、明確なトレンドが出ているとはいいづらい展開です。

<1時間足チャート分析>

複数の長い陽線が目立つ値動きとなり、中期のレジスタンスラインを勢いよく上に抜ける上昇トレンドとなりました。
陽線が続く平均足のさらに上をローソク足が推移しており、平均足の実体部が長く、伸びるヒゲは上のみという、上昇トレンドの条件を複数満たしています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年7月12日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年7月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

昨日の日足は陽線となりましたが、ほぼ平均足の上ヒゲと同じ水準にあります。
また、平均足の色は陽線継続とはいえ、実体部が短く、上ヒゲも下ヒゲも伸びている形状であるため、トレンドの勢いはあまり強いとはいえなさそうです。
すぐ上の高値を突破していけるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

1時間足を見ると上下にヒゲを伸ばし乱高下する展開となっており、中期のレジスタンスラインと価格が何度も交差しています。
とはいえ、平均足は陽線をキープしており、大局は上昇トレンドと見ることができます。
大きな視点では、チャートの上下にある長期のレジスタンス、サポートラインの間を推移するレンジ相場であるともいえます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年7月12日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年7月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

実体部分が長い陽線が立ち、ローソク足は再び直近の高値にチャレンジする構えを見せています。
また、ローソク足の先端が再度平均足よりも上に飛び出しました。
平均足はずっと陽線をキープしており、全体的には上昇トレンドと考えて良さそうです。

<1時間足チャート分析>

1時間足は強い上昇の動きとなり、中期のレジスタンスラインを一度は超えたものの押し戻され、上ヒゲを伸ばしてレジスタンスラインより下で引けています。
平均足で陽線が連続出現していることから、大局は上昇であると考えられ、再度このレジスタンスラインを目指していくかがポイントです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年7月12日7時55分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
US2000が前日に引き続いてランキング1位で、前週比の値幅が+52.963、騰落率が2.84%となりました。
今週はここまで全体的に株高の傾向であり、他の米国株価指数はUS30が5位、US500が9位にランクインしています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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OANDA Lab編集部

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