米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):銘柄や業種により明暗が分かれる(2023年7月21日)

マーケットレポート

昨日(2023年7月20日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):35227.7(+170.3)<+0.49%>
    US100(米国100株価指数):15473.6(-342.8)<-2.17%>
    US500(米国500株価指数):4536.0(-29.7)< -0.65%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

7月20日は、US30が大きく上昇した一方で、US100とUS500は下落の動きとなりました。

個別株を見ると、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の4~6月期の決算は増収増益となり、通期の見通しが上方修正されました。
その結果、J&Jは6.1%の上昇となっています。

他にゴールドマン・サックスが3.0%上昇、メルクが2.4%の上昇、ボーイングも2.4%の上昇、IBMが2.1%の上昇、ウォルマートが1.9%の上昇、トラベラーズが1.8%の上昇となっています。

逆にハイテク株は軟調でした。
米国の新規失業保険申請件数が労働市場の堅調さを示し、長期金利が上昇したことが株高を抑制する要因となりました。
インテルが3.2%の下降、セールスフォースが2.7%の下降、マイクロソフトが2.3%の下降となっています。

また、テスラは9.7%の下降で、4月20日以来の下落率の大きさとなりました。
これは、第2四半期の粗利益率が4年ぶりの低水準となり、さらなる値下げを示唆したことが悪材料となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年7月21日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年7月21日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月21日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

大きく高値を更新する値動きとなり、ローソク足は5連騰となりました。
この上昇で、上ヒゲの先にフィボナッチの高値が引き直されています。
ローソク足のずっと下に平均足の陽線が並んでおり、平均足自体の形状も実体部が長く、上に長いヒゲが伸びており、上昇トレンドを示す状況です。

<1時間足チャート分析>

長い上ヒゲの先に引かれた中期レジスタンスラインを、大陽線で一気に上抜いたものの、その後平均足付近まで反落しています。
この一連の上昇の高値に、新たに中期のレジスタンスラインが形成されました。
平均足の色とローソク足の位置関係からは、買いが優勢であると見て取れます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年7月21日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年7月21日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月21日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日は大陰線となり、久しぶりに明確な下落の動きになりました。
とはいえ、平均足はずっと陽線が続いており、ローソク足がその上に並ぶ位置関係から、大局は変わらず上昇トレンドであることを示唆しています。
目先はフィボナッチの23.6%まで押すのかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

中期のレジスタンスラインを終値ベースで超えられず、そこから下落が始まっています。
平均足が陰転し、ローソク足がその下を推移する位置関係からも下降トレンドと考えられます。
またこの一連の下落で、短期、中期のサポートラインもブレイクしています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年7月21日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年7月21日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月21日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

はっきりした陰線が久しぶりに現れ、前日は反落する形となりました。
ローソク足>平均足の位置関係は変わらず、平均足も陽線が連続出現中、さらに実体部が長くヒゲが上にのみ出ている平均足の形状などから、大局は上昇トレンドであると考えられます。

<1時間足チャート分析>

一連の上昇の頂点に長期+中期のレジスタンスラインが形成されてから下落が始まり、平均足も陰転しています。
この下落の動きで、短期と中期のサポートラインを下に抜けており、ローソク足が平均足より下に並ぶ位置関係からも、目先の流れは下降トレンドであると考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年7月21日7時55分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
UK100が1位に躍り出ており、それにUS30が2位、US2000が3位、US500が4位と、米株勢が追従するランキングになっています。
ただし前週比のプラス幅は縮小しており、株安が続けばマイナスに転じる銘柄が現れても不思議ではありません。

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OANDA Lab編集部

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