米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):米CPI警戒で控えめな雰囲気の中、ハイテク株主体の株安(2023年8月10日)

マーケットレポート

昨日(2023年8月9日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):35197.5(-122.0)<-0.35%>
    US100(米国100株価指数):15140.2(-147.4)<-0.96%>
    US500(米国500株価指数):4478.5(-23.4)< -0.52%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

米国株の主要な3指数は全て下落となりました。
取引時間の前半には、前日からの流れを引き継いで大きく下げ、その後にある程度戻すような動きが見られました。

本日8月10日に、米国の消費者物価指数(CPI)の発表があります。
発表される数値が市場予想を上回る場合、追加の利上げが行われる可能性が高まるため、積極的な株買いの動きは見送られたと考えられます。

また、前日には中国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が発表されたものの、どちらも数値が悪く、中国経済の不調が浮き彫りに。
米国政府が中国への投資規制をさらに厳しくするという情報もあり、これには先端半導体や人工知能(AI)も含まれ、大型ハイテク株にとって悪材料になった面もあります。
この影響もあり、エヌビディアが4.72%の下降、AMDが2.44%の下降となりました。

その他の個別銘柄を見ていくと、銀行株の低迷が前日から続き、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースは続落となっています。

配車サービスのリフトは、10.03%の下降。
第2四半期決算において、売上高が過去2年間で最も低い伸びであったことから、大きく売られる結果になりました。

シェアオフィスのウィーワークは、38.56%の大幅な下降。
赤字が続いている中で、オフィススペースの会員権取消により、事業継続能力が疑問視されたことが原因です。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月10日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月10日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

昨日の日足は、下ヒゲを長く伸ばした陰線となり、終値が平均足実体部の下に出ることになりました。
平均足は陽線を保っていますが、ローソク足と何度も交差しています。
さらに実体部が非常に短く、上下にそれより明らかに長いヒゲが伸びているため、相場に迷いが見られる状態と考えられます。

<1時間足チャート分析>

1時間足は、おおむね一定の範囲内を上下動するレンジ相場となっており、ローソク足と平均足が何度も交わっています。
直近でも、平均足を下に抜ける下落を見せた後に反発し、平均足付近まで戻り、そこからもう一度下落しています。
上下のレジスタンスライン、サポートラインのどちらかを抜けていくかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月10日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月10日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

US100の日足は、2本続けて陰線となり安値を更新、ローソク足とその上にある平均足との距離が開きつつあります。
平均足は連続で陰線となっており、少しずつ実体部が長くなってきていて、下降トレンドが本格化しつつあるという判断もできそうです。

<1時間足チャート分析>

陽線の状態の平均足の上から下にローソク足が突き抜けて、ほどなく平均足も陰転しました。
下落の勢いは強く、中期のサポートラインを下抜けしたものの、そこで反転上昇し、平均足付近まで戻っています。
上下動する値動きが続いていますが、高値と安値は少しずつ切り下げています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月10日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月10日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足が陽線状態の平均足を下抜けし、その後から平均足が陰転しており、下降トレンドの初動の可能性が考えられます。
2本続けて陰線が出現し、平均足より安い価格帯の推移をキープ、続落を示唆する位置関係となっています。
戻り目の水準は、フィボナッチを参考にできそうです。

<1時間足チャート分析>

平均足をローソク足が追い抜いて、その後から平均足の色が変わる展開がしばらく続いています。
昨日は、陽線の平均足を上から下に追い抜いてから、平均足も陰線転換しています。
高値と安値は少しずつ切り下げていることから、目先はどちらかというと売り目線の方が強いと考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月10日7時45分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
上位8位までが前週比でプラス推移ですが、騰落率は高くて+1%前後と、ほとんど株価は上昇していない状況です。
その中で米国株価指数は、US30が6位、US500が9位にランクインしています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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OANDA Lab編集部

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